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「シュプリーム」を「ザ・ノース・フェイス」や「ヴァンズ」の親会社が買収 創業者やチームは残留

松下久美ファッションビジネス・ジャーナリスト、クミコム代表
2017年のシュプリーム×ルイ・ヴィトンのポップアップストア内で。筆者撮影

 米アパレルのVFコーポレーションが、「シュプリーム」(SUPREME)を21億ドル以上(約2200億円)で買収とのニュースが飛び出した。米ファッションビジネスメディア「WWD」や英「ビジネス・オブ・ファッション」などが報じた。

 「シュプリーム」は大人気ストリートブランド。2017年に発売された「ルイ・ヴィトン」(LOUIS VUTTON)とのコラボ商品は世界中で大反響を呼び、東京・南青山のポップアップストアには8000人以上が行列するなど、そのカルト的人気で、社会現象としても注目された。

 VFコーポレーションは「ザ・ノース・フェイス」(THE NORTH FACE)や「ティンバーランド」(TIMBERLAND)、「ヴァンズ」(VANS)など、アウトドアやストリート系、カジュアル系のブランドなどを傘下に持つ大手アパレル企業。

 ブランドのDNAを失うことなく、ブランドの成長を支援していく意向だといい、「シュプリーム」の創業者であるジェームズ・ジェビア(James Jebbia)氏やキーマンなど、現在のチームは継続してブランドや経営に携わることになる。

ファッションビジネス・ジャーナリスト、クミコム代表

「日本繊維新聞」の小売り・流通記者、「WWDジャパン」の編集記者、デスク、シニアエディターとして、20年以上にわたり、ファッション企業の経営や戦略などを取材・執筆。「ザラ」「H&M」「ユニクロ」などのグローバルSPA企業や、アダストリア、ストライプインターナショナル、バロックジャパンリミテッド、マッシュホールディングスなどの国内有力企業、「ユナイテッドアローズ」「ビームス」を筆頭としたセレクトショップの他、百貨店やファッションビルも担当。TGCの愛称で知られる「東京ガールズコレクション」の特別番組では解説を担当。2017年に独立。著書に「ユニクロ進化論」(ビジネス社)。

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