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あす30日(水)夜から東北にも年越し寒波到来 日本海側中心に警報級の大雪に

小杉浩史気象予報士 / ウェザーマップ所属
今月17日(木)仙台市内の様子(著者撮影)

ここ数日、私のいる宮城県内は穏やかな天候で、気温もこの時季にしては少し高めの状態が続いています。

ただ、既に気象庁などが呼びかけているように、あす30日(水)の夜からは非常に強い寒波がやってきて、日本海側を中心に大雪となる見込みです。年末年始、帰省などで移動される際は警戒が必要です。

今月中旬のもの以上に強い寒波

きょうは大陸から日本海にかけて前線や低気圧による雲の帯が伸びてきていました。

29日(火)15時の衛星画像(提供:ウェザーマップ)
29日(火)15時の衛星画像(提供:ウェザーマップ)

この雲の後ろには非常に強い寒気が控えていて、雲が抜けた後のあす夜からはその寒気が東北地方にも押し寄せてくる見込みです。

29日の衛星画像に上空約1500mの寒気を重ねた図(提供:ウェザーマップ)
29日の衛星画像に上空約1500mの寒気を重ねた図(提供:ウェザーマップ)

どれくらいの強さなのか、今月中旬にやってきた寒気と比較します。

今月17日、仙台で最大10cmの雪が積もった日にやってきていた寒気は、上空約1500mで-6度=平地でも何か降れば雪とされる寒気が本州をすっぽり覆い、宮城県にはそのもう一段階上の-12度の寒気がかかるかかからないかくらいでした。

今月17日(木) 上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)
今月17日(木) 上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)

一方、今回予想されている寒気はそれよりもう一段階強く、大晦日には-12度の寒気が北陸~北関東まで南下する見込みです。これだけの強さはひと冬に何度もあるものではないでしょう。

31日(木) 上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)
31日(木) 上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)

これによって年越しは寒くもなりますし、また日本海側を中心に大雪になるおそれがあります。

交通の乱れや除雪作業中の事故に注意・警戒を

30日夜~元日夜までの48時間に予想されている雪の量は、多い所では北陸は1mを超え、東北でも日本海側の山沿いでは80cm前後となっています。

元日夜までの48時間予想降雪量(提供:ウェザーマップ)
元日夜までの48時間予想降雪量(提供:ウェザーマップ)

しかも東北地方では山脈が県境に設定されている所が多くなっています。県を越えて移動しようとすると、そうした大雪地帯を越えなければならないことも多いでしょう。もし車の運転をされる際はくれぐれも慎重に、可能ならば予定を変更することも考慮した方がいいかもしれません。

また強い寒気によって太平洋側にも雪雲が流れ込み、宮城県の平地でも雪の降り積もる可能性もあります。県を越えない移動においても車の運転などはご注意ください。

元旦の予想天気分布(提供:ウェザーマップ)
元旦の予想天気分布(提供:ウェザーマップ)

その後、今回の寒波は一旦弱まりますが、寄せては返すのが“波”です。その後も強弱を繰り返しながら寒気がやってきて、日本海側では断続的に雪が降る見込みです。

今年は新型コロナウィルスの影響で帰省を断念した方もいらっしゃるかもしれませんが、ご実家が大雪となりそうな方は、雪下ろしなどの際はくれぐれも注意をするよう連絡してあげてください。

国土交通省『雪下ろし安全10箇条』

気象予報士 / ウェザーマップ所属

東京都出身。大学卒業後、会社員やフリーターなどを経て、2012年に気象予報士を取得。2015年からミヤギテレビにて気象キャスターとして出演中。趣味はバイクに乗ること、目標は「宮城の天気と言えばこの人!」と言われること。南東北の北東から、天気の怖さと面白さをお伝えします。

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