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NY原油28日:短期的な下げ過ぎ感で反発、米株高の影響も

小菅努マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト
(写真:アフロ)

NY原油28日:短期的な下げ過ぎ感で反発、米株高の影響も

NYMEX原油9月限 前日比0.59ドル高

始値 47.02ドル

高値 48.44ドル

安値 46.68ドル

終値 47.98ドル

特に目立った買い材料は見当たらなかったが、前週の急落で短期的な下げ過ぎ感が強まる中、反発した。

国際原油需給の緩和見通しに修正を迫るような動きはみられず、アジア・欧州タイムは総じて売り優勢の展開になった。WTI原油も前日安値46.91ドルを下抜き、3月24日以来の安値を更新している。為替相場がドル高に振れたこともネガティブであり、地合の悪さが再確認されている。ただ、ニューヨークタイムに入ると一段と下値切り下げを打診することに対して警戒感が強まり、プラス圏に切り返している。何かの材料に反応したというよりも、単純な下げ過ぎ感に基づく値動きとみられる。最近の反発局面での原動力になっているガソリン相場は原油に逆行安となっており、ダウントレンドにおける通常のポジション調整とみて良いだろう。

また、株高の影響を指摘する声も聞かれた。中国株が再び不安定な値動きを見せる中、本日は米国株が予想以上の底固さを見せたことが、ニューヨークタイムに反発した原動力になったとの指摘もある。ただ、中国実体経済に対する警戒感が完全に払拭できない中、株価要因で原油相場が断続的に値位置を切り上げるような環境にもないだろう。

これまでの急落相場の反動で買い戻しも膨らみ易いが、本日の反発力の弱さを考慮すると、上値の重さを警戒せざるを得ない状況にある。これからドライブシーズンという季節要因に基づく特需も失われる中、更に値位置を切り下げるリスクを想定しておくのが妥当だろう。本日も、反発したとはいえども下値は切り下げており、3月17日の42.63ドルを見据えた相場展開が続く可能性が高い。

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マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト

1976年千葉県生まれ。筑波大学社会学類卒。商品先物会社の営業本部、ニューヨーク事務所駐在、調査部門責任者を経て、2016年にマーケットエッジ株式会社を設立、代表に就任。金融機関、商社、事業法人、メディア向けのレポート配信、講演、執筆などを行う。商品アナリスト。コモディティレポートの配信、寄稿、講演等のお問合せは、下記Official Siteより。

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