順位とほぼ一致。セリーグ各球団の守備効率

 甲子園で行われた阪神×DeNAの試合で、虎の主軸・糸井が打席に入るとDeNA守備陣が動く。ショート・大和は2塁ベース後方付近を、サード・宮崎は三遊間付近を守り打球に備えた。糸井はピッチャー返しのセンター前に抜けようかという打球を放ったが悠々追いついた大和が難なくさばき、アウトを奪った。メジャーではよく見られる極端な守備シフトが日本でも増えつつある。果たしてこの作戦はどれほど有効なのだろうか。

 DER(Defensive Efficiency Ratio)は

(打者数-被安打-奪三振-与四死球-失策出塁)÷(打者数-被本塁打-奪三振-与四死球)

で計算され、フェアゾーンに飛んだ打球をアウトにした割合を示す。シーズンを通して70%弱となることが多く、守備効率の良いチームほど数値が高くなる。4月17日の試合終了時点でのセリーグ各球団のDERは以下の通り(失策は出塁と進塁の区別がつかないので全て出塁と仮定しています。なので実際の数値とは少し異なります)

 ヤクルト 72.9%

 中日 72.4%

 DeNA 68.9%

 巨人 68.4%

 広島 66%

 阪神 64.7%

 DeNAのDERは昨季67%だったから約2%上昇している。守備シフトは有効に働いているようだ。大きく上昇しているのがヤクルト。昨季の67.9%から5%も守備効率が改善されている。2位の巨人に約20得点差をつける強力打線の陰に隠れてはいるが、首位に立つ要因の一つと見て間違いなさそうだ。

 逆に下位に沈む2球団は守備面でも芳しい数字が出ていない。3連覇中の王者・広島は昨季から2%以上数値を落とし、阪神に至っては昨季12球団ワーストだったDERがさらに悪化。65%を切る事態となっており失策数は11だが21失策の広島よりも守備効率が悪い。まだ20試合も消化していないシーズン序盤のため1試合あたりの影響が大きい。下振れの時期がたまたま最初にきただけという可能性も十分にあるが、この点が改善されなければ首位に立つヤクルトと3年ぶりの貯金で波に乗る中日の背中は見えてこない。ここまでは守備効率が順位に直結するシーズンとなっている。