阪神の金本新監督はオープン戦で打率.194とイマイチだった新助っ人のヘイグを3番で起用した。すると開幕カードで9打数4安打、4打点と結果を残しお立ち台に2度上がる活躍を見せた。巨人・ギャレットも試合を決める逆転ツーランを放ち勝利に貢献、オリックス・モレルも打率.556で4番として存在感を示し、投手では阪神の守護神・マテオが2試合、打者6人を4奪三振でパーフェクト。期待通りの順調なスタートを切った。ただ、これらの選手以上に凄まじいインパクトを残した新外国人選手がいる。

満塁でも敬遠が得策?

開幕から3戦連続本塁打という外国人史上初の離れ業をやってのけたのが中日・ビシエド。阪神との開幕カードでは13打数8安打の打率.615、3本塁打をかっ飛ばしすでに6打点を稼いでいる。出塁率+長打率で計算され、打者の攻撃力を示すOPSは驚愕の1.951。OPSの目安は.700前後が平均的な打者で、.800を超えれば主力打者、.900を超えればリーグを代表する打者、1.000を超えればMVP級とされている。例えば昨季トリプルスリーを達成したヤクルト・山田のOPSは1.027でソフトバンク・柳田が1.101。ちなみに全打席安打だった場合でも出塁率1.000+長打率1.000だからOPSは2.000になる。ビシエドの成績は限りなくこれに近い。相手バッテリーからすればシングルならOK、下手すれば満塁からでも敬遠しかねない圧巻の成績だ。

劇場型守護神・コーディエ

オリックスの新守護神・コーディエもど派手な日本デビューを飾った。

開幕戦で1点リードの9回に登板すると2点を奪われ逆転サヨナラ負け。3戦目は2点リードの9回に1点を失い、満塁のピンチを招くが辛くも逃げ切りに成功し、初セーブを挙げた。この2試合の投球内容は

三振、四球、三塁打、安打

二塁打、三振、安打、安打、三振、四球、三振

奪ったアウトは全て三振で、前に飛ばされれば全て安打。セイバーメトリクスにはフェアゾーンに飛んだ打球の内、安打になった割合を示す被BABIPという指標がある。普通はどんなタイプの投手でも.300前後に落ち着くことが多いが、開幕カードを終えたコーディエの被BABIPはこちらも驚異の1.000。また、四球も多く1イニングに何人の走者を出したかを示すWHIPも5.25と非常に高い。WHIPが1.0を切る守護神が登場すると相手チームには諦めムードが漂うが、1.4以上の投手がマウンドにいるとファンとベンチが緊張感に包まれる。劇場型の投手として最後までハラハラドキドキさせてくれそうだ。

外国人選手に求められる役割は打者なら主軸、投手なら先発の柱か抑えとなることが多い。チームの根幹を担うことから当たり外れはチーム成績に直結する。わずか3試合ではその判断を下すには試合数が全く足りないが、今季は例年以上に外国人選手の出来がペナントレースの行方を左右しそうだ。