甲子園練習、30分の中身を公開
いよいよ今週末に開幕する選抜高校野球。出場校には30分の甲子園練習が与えられておりその内容は自由。初日に登場した6校の時間の使い方は以下の通りだった。
南陽工業
14:00 ボール回し、ノック
内外野に分かれてノック。内野手は浅い守備位置で、一塁手もベースより2歩ほど前で受けるボールファーストを2球。その後、通常の守備位置でノック。
14:04 外野手も定位置へ
ボールセカンドではなく、ボールサードから。その後も左右に振ってのボールサードとバックホームのみでボールセカンドのノックは無かった。
14:08 ランダムにフライ
14:10 シートバッティング
打ち終わるとランナーも。背番号1桁の選手が最初に打ち、2桁の選手は後から。
14:24 グラウンド整備
市立和歌山
14:30 シートバッティング
打者が打ち終わると間髪入れずノックも行う(例えばレフトフライなら、ノッカーは次の打者が打席に入るまでに内野ゴロを打つ)。あくまでもメインはシートバッティングだがそれもプレーを完結させることにはこだわらない。ライトオーバーの打球に対し、野手は中継で三塁までつながず打者も二塁ベース手前辺りでスピードを緩めフェードアウト。マウンドに目を向けるとすでに打撃投手は次の球を投げている。30分のほとんどをこの練習に割く。
14:50 投手はマウンドで投げ込み。内野手はノックを受け、外野手はフェンスにボールをぶつけて跳ね返りを確認。投手はある程度投げ込むとファーストゴロでのベースカバーやバント処理の練習も行う。
14:57 グラウンド整備
東邦
15:00 キャッチボール
15:02 投手を中心にバント処理を入念に行う
15:04 ボール回し、ノック
低く力強い送球は初日に登場した6校の中では抜けていた。
15:10 外野手も定位置へ
15:14 シートバッティング
打つ準備が整うまで内野手はノックを受ける。打者としても注目を集めるエース・藤嶋は柵越えを放ち拍手を浴びていた。
15:25 グラウンド整備
投手は変化球を混じえて投げ込みを行い、マウンドの感覚を確かめる。
小豆島
15:30 ノック
外野手も最初から定位置に就く。2人のノッカーがランダムにフライを5分間打ち続ける。その後は外野手はボールサードの中継、その間に投手、捕手、一塁手は内野ノック。次は一塁手、三塁手がライン際のバントの転がり具合を確認している間に投手と二遊間が牽制の練習。小豆島の部員数は17人で練習補助員のブルペン捕手や打撃投手はいない。それでもグラウンド上で常に複数のボールが動いているところに工夫が見られる。
15:44 ランナーをつけてのゲームノック
15:55 グラウンド整備
投手は投げ込みを行い、マウンドの感覚を確かめる。30分全てを守備練習に費やした。
敦賀気比
16:00 ノック
内外野に分かれてノック。
16:06 外野手も定位置へ
外野ノックの間に投手はバント処理練習。
16:09 ランダムにフライ
16:12 シートバッティング。
ランナー二塁から。3打席交代。
16:25 投手はマウンドから投げ込み、内野手はノック、外野手と補助員はグラウンド整備。
16:28 全員でグラウンド整備
高松商業
16:30 ボール回し、ノック
内外野に分かれてノック。
16:37 外野手も定位置へ
16:45 シートバッティング
ランナー二塁から。
16:55 投手はマウンドから投げ込み、他の選手はグラウンド整備。
昨年の初日は龍谷大平安の動きの良さが際立っていた。
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今年も選抜に出場する龍谷大平安の甲子園練習は17日の15時から予定されている。
球春到来は近い!