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阪神が優勝するには4勝1敗ペースが必要。打線の爆発で奇跡を起こせるか。

小中翔太スポーツライター/算数好きの野球少年

勝負弱い。

阪神は過去4度進出したCSの成績が1勝8敗で1度もファーストステージを突破していない。ペナントレースでもここ1番の試合で勝ち切れず、秋の失速は阪神ファンの期待を裏切ってきた。

昨季も8月末の巨人との首位攻防戦でまさかの3連敗。その後9月は6勝16敗2分と完全に失速した。今季も9月は6試合を終え2勝4敗。主軸の和田を欠き、8月にチームのワースト記録を更新する20敗を喫するなどチーム状態の悪かった中日に今季初の同一カード3連敗。上位の巨人、広島を甲子園で迎え撃つ前に不安ばかりが募る。

67勝53敗1分で首位に立つ巨人は、現在の勝率に残り試合数をかけるとここから約13勝する計算になる。やはり80勝という数字が優勝ラインになるだろう。64勝59敗1分の阪神が80勝に到達するためには残り20試合を16勝4敗という驚異的な追い上げが必要になる。ちなみに近年の阪神の9月の成績は

2013年 6勝16敗2分

2012年 11勝12敗2分

2011年 7勝12敗2分

2010年 11勝12敗1分

2009年 15勝12敗1分

トータル 50勝64敗8分 勝率.439と芳しくない。12球団で見ても9月に好成績を挙げた例としては

2013年 広島 15勝7敗1分

2012年 ヤクルト 16勝8敗1分

2012年 日本ハム 16勝7敗2分

2012年 巨人 15勝7敗3分

2011年 中日 15勝6敗3分

2011年 ヤクルト 17勝7敗1分

2011年 西武 19勝5敗2分

2011年 オリックス 18勝6敗1分

2010年 日本ハム 15勝8敗

2009年 ロッテ 16勝9敗

2009年 楽天 16勝10敗

があるが阪神に必要な勝率.800に届いたチームはいない。

球史に残る逆転劇のためには猛虎打線の爆発しかない

最も勝率が良かったのは2011年の西武。スパートをかけたチームは9月の防御率が優秀であることが多いが、西武のこの月の防御率は3.18と平凡でリリーフ陣の防御率3.73に至ってはリーグ5位。26試合で88失点だから平均的に3〜4点取られていることになる。それでも勝ちまくった理由は単純明快でそれ以上に取ったから。失点88に対し得点は132点。1試合平均で5点を超える。今季の阪神も打線が好調だった春先の貯金が生きて現在もAクラスをキープしている。阪神の3、4月は29試合で171得点。1試合平均5.90点と2011年の西武の上を行く。開幕直後は上本、大和、鳥谷の上位打線が出塁し、ゴメス、マートンが還すという攻撃が見事にはまり得点ランキングの上位を阪神勢がほぼ独占していた。チームは9月に相性が良くないが、マートンは来日1年目から9月の打率は.412、.366、.321、.354と打ちまくっており頼もしい。それだけにキーになるのは前を打つ4人。もう一度シーズン序盤の勢いを取り戻し、甲子園の大声援に応えられるか。

スポーツライター/算数好きの野球少年

1988年1月19日大阪府生まれ、京都府宮津市育ち。大学野球連盟の学生委員や独立リーグのインターン、女子プロ野球の記録員を経験。野球専門誌「Baseball Times」にて阪神タイガースを担当し、スポーツナビや高校野球ドットコムにも寄稿する。セイバーメトリクスに興味津々。

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