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数字で振り返る前半戦~セリーグ編~

小中翔太スポーツライター/算数好きの野球少年

打率や防御率などの従来の成績に加え、セイバーメトリクスの有名な指標

OPS(出塁率+長打率で“攻撃力”を表したもの)

QS率(先発が6回3失点に抑えた確立で“先発がどれだけ試合を作ったか”を表したもの)

WHIP(被安打+与四球を投球回で割ったもので、1イニングに何人の走者を出すか“投球の安定感”を表したもの)

を用いて各チームを分析し、エールを送ります。

巨人・・この調子、この調子!

打撃では打率.262、本塁打80、OPS.722

投手では防御率2.84、奪三振619、平均被安打7.86

がリーグトップで攻守共に隙が無い。

セイバーメトリクスで重要とされている四球の数だけ唯一他球団に劣るがこんだけ勝てりゃ問題無いやろ、というぐらい充実している。

阪神・・順調だけどもう一押し!

QS率65%は12球団トップ。打率.261、WHIP1.16は巨人と同等。貯金13は立派な数字だが、宿敵との差を挙げるとすれば12球団最少の本塁打か。二塁打、三塁打、盗塁、犠打はそこまで大きな違いは無いが、本塁打だけは32本の差がある。東京ドームでの直接対決で一発攻勢をかませればセリーグの頂きに手が届く。

中日・・らしさを取り戻せ!

ホールド65はリーグトップで完投数はわずか1。勝ちゲームを継投でものにして来たことが数字の面から読み取れる。くれぐれも登板過多になってませんように。

目を引いて痛いのが12球団ワーストの犠打成功率.739に加え併殺打80という数字。現在84試合を消化しているからほぼ毎試合喫していることになる。

完投能力のある先発陣と強力なリリーフ陣という投手力を武器に、しぶとい打線で接戦を制すのが本来の形のはず。あの頃の中日をもう1度。

DeNA・・マジでピッチャー頑張れ!

打率.255は2強に次ぐリーグ3位。本塁打74、OPS.705は巨人に次ぐ2位。得点360は堂々のトップと打撃陣に関しては文句無し。

借金12を背負うチームの課題は投手陣。失点400、与四球325、WHIP1.47は12球団でワーストの数字。特に先発防御率は5.10と試合を作れていないことも多いが、夏場にピッチャーが踏ん張れば悲願のCS進出が見えてくる。

広島・・タイムリー量産で踏みとどまれ!

防御率3.66、WHIP1.27、被打率.242、QS率54%はリーグ3位、CS戦線の中心にいそうな投手陣の数字が並ぶが現状は2歩後退。踏みとどまるためには打線の奮起が不可欠。長打率に加え、リーグトップの275個の四球を選びながら出塁率もまさかの12球団ワースト。79盗塁と犠打91は断トツトップの数字だが得点はセリーグで唯一300点に届いていない。このままでは「盗塁とバントは統計学の観点から有効な戦術では無い」というセイバーメトリクスの考え方を証明するシーズンになりそう。

ヤクルト・・逆にすごいぞ、ここから巻き返せ!

得点309はリーグ3位、OPS.682はリーグ4位とそこそこの攻撃力がありながら、得失点差は-85。5位の広島でも-50だからこの数字の大きさがよく分かる。394失点の投手陣はWHIPの数字も1.45と大きく、これは平均的に2イニングに3人のランナーを出しているということ。苦しい投手陣を補える爆発的な攻撃力が無いのに、3位と4ゲーム差にいるということが逆にすごい!まだまだ射程圏内だ!

スポーツライター/算数好きの野球少年

1988年1月19日大阪府生まれ、京都府宮津市育ち。大学野球連盟の学生委員や独立リーグのインターン、女子プロ野球の記録員を経験。野球専門誌「Baseball Times」にて阪神タイガースを担当し、スポーツナビや高校野球ドットコムにも寄稿する。セイバーメトリクスに興味津々。

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