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ウクライナが爆破「ロシア鉄道」は北朝鮮の戦車支援ルートか…米CNNなど #専門家のまとめ

高英起デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
北朝鮮の軍事パレード(写真:ロイター/アフロ)

ウクライナ国防筋は、ロシア・シベリア地方を走るバイカル・アムール鉄道で最近起きた2件の列車爆発にウクライナ保安局(SBU)が関与していることを明らかにした。米CNNによれば、この鉄道はロシアと中国を結ぶ唯一の重要な鉄道であり、北朝鮮との間の大事な輸送手段になっているとの指摘もあるという。一方、ウクライナの戦場に登場したロシアの旧式戦車T-62は、北朝鮮の支援で再生されたとの説もある。

▼爆発は、列車がシベリア東部ブリヤートにあるトンネル通過時に発生。別の列車が近くの橋を渡っていた際に2度目の爆発

▼北朝鮮は1960年代に開発されたT-62系列の戦車をなおも使用している

▼毎月多数の戦車を失っているロシアは、60年前に製造され長く保管されていたT-62戦車を引っ張り出してきた

韓国の軍事専門家である辛寅鈞(シン・インギュン)氏のYouTubeチャンネルによれば、ロシアは大量のT-62を保管しているが、その予備パーツや主砲である115ミリ滑空砲弾は国内調達が難しいはずだという。しかし、T-62をライセンス生産し現在も使用し続けている北朝鮮の協力があれば、大量の同型戦車を前線に送ることが可能だとしている。シベリアの鉄道に対する破壊工作には、こうしたアジアからの供給を阻止する目的もあったのだろうか。

デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト

北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。関西大学経済学部卒業。98年から99年まで中国吉林省延辺大学に留学し、北朝鮮難民「脱北者」の現状や、北朝鮮内部情報を発信するが、北朝鮮当局の逆鱗に触れ、二度の指名手配を受ける。雑誌、週刊誌への執筆、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』(新潮社)『金正恩核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』(宝島社)『北朝鮮ポップスの世界』(共著)(花伝社)など。YouTube「高英起チャンネル」でも独自情報を発信中。

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