北朝鮮、「美人ウェイトレス」に続き「イケメン従業員」を外貨稼ぎに投入
北朝鮮のサービス業には、美女従業員が欠かせない。
代表的なところでは、中国をはじめ世界各地に展開している北朝鮮レストラン(北レス)がある。東南アジアで働いていたある美人ウェイトレスは、ネットでアイドル並みの人気を誇っていたこともある。
(参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発)
「若いオトコ」目当て
それ以外にも、高麗ホテル内のコーヒーショップの美女バリスタや、20代の美女が車を丁寧に手洗いしてくれる美女洗車場など、美女ビジネスが隆盛を極めている。
(参考記事:北朝鮮「美女カラオケ店」ぼったくりサービスの実態)
ところが、その状況に変化が生じつつあるもようだ。美女がもてはやされていることには変わりはないが、イケメンの男性も人気が高まりつつあるという。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、道内の港湾都市・清津(チョンジン)を代表する大型高級レストランは、すべて外貨稼ぎのために運営されている。水南(スナム)区域の南江(ナムガン)販売所、松坪(ソンピョン)区域の船員クラブ、新岩(シナム)区域の天馬山(チョンマサン)ホテルなどが有名だ。
このようなレストランの従業員と言えば、10代後半から20代前半の美女というのがお約束だったが、最近では富裕層や外国人の女性客を引きつけるために、イケメン従業員を雇い入れるようになった。
例えば、北朝鮮の外貨獲得機関、朝鮮労働党39号室の大聖(テソン)総局が経営する船員クラブは最近、従業員をすべて若い男性に入れ替えた。イケメン従業員が、客の目の前で調理してくれるとのことだが、北朝鮮では非常に珍しいスタイルだ。
別の情報筋によると、船員クラブはレストランと外貨ショップを併設しており、高級幹部やトンジュの夫人などが若いオトコ目当てで次々と訪れているという。
このような取り組みはまだ始まったばかりで、ほとんどのレストランでは美女従業員がメインだが、イケメン従業員の人気も高いことから、徐々に広がっていくだろうと情報筋は見ている。
(参考記事:「美女接待」で伸びる北朝鮮ビジネス)