5月1日、新潟県出雲崎町尼瀬の旧北国街道沿いに「出雲崎寄港地の町家」がオープンした。築100年以上たつ建物を改装し、北前船の文化と歴史、回船問屋についての資料などを公開している。出雲崎は日本遺産「北前船寄港地・船主集落」のひとつ。ほかに北海道、東北、北陸、山陰、瀬戸内、大阪、京都まで合計48の町(港)が認定されている。

 認定地には、小樽、函館、富山、敦賀、鳥取、姫路、神戸などなど駅弁販売駅のある町がたくさん存在する。当時、北前船で駅弁のように郷土の味を詰めた折箱で酒を酌み交わせたなら、船旅も楽しかったことだろう。

「めし」シリーズ第3弾。山﨑会長の思いが詰まった「にしんめし」 ホテルハイマート提供
「めし」シリーズ第3弾。山﨑会長の思いが詰まった「にしんめし」 ホテルハイマート提供

 そんな北前船に思いを馳せて、駅弁「にしんめし」を作ったのは新潟県上越市のホテルハイマート。上越市も日本遺産「北前船寄港地・船主集落」の認定地だ。

 昆布の炊き込みご飯の上に錦糸卵を敷き詰め、ニシンの甘露煮、味付けカズノコ、昆布巻き、漬物などがドン・ドン・ドンとのっている。甘露煮はハイマート秘伝のタレで調理し、しみじみとうまい。

 ハイマートの駅弁ラインナップには、根強い人気の「鱈めし」「さけめし」があり、”めし”シリーズの第3弾となる。タラもサケも、直江津の港(上越市)へ入る北前船が運ぶ交易品だった。ニシンも同様で、にしんめしができたことにより、北前船3部作の駅弁が完成したことになる。「にしんめしは会長の駅弁へ想いの集大成のようなお弁当ではないのかなと感じております。北前船への想いが駅弁へとつながって喜んでいます」と山崎知夫統括部長。上越妙高駅構内の「山﨑屋」、ホテルハイマートのドライブスルー販売所で買うことができる。

「北前廻船丼 かに・いくら・うに」は1350円 番匠提供
「北前廻船丼 かに・いくら・うに」は1350円 番匠提供

 もう1ヶ所、北前船にちなんだ駅弁を販売するのは福井市の番匠だ。”北前廻船丼”シリーズと名付け、「かに・いくら・うに」「かに・うに」「かに・ふくいサーモン」の3種類が作られており、こちらも北前船の浪漫を追いかけたという。福井駅で販売。

 北前船の寄港地を巡り、駅弁を食べる旅も一興だ。