ウィリアム王子とヘンリー公爵の不仲が決定的に メーガン夫人に原因?

不仲が決定的になったウィリアム英王子(左から2人目)とヘンリー侯爵(左端)(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

[ロンドン発]英王室を離脱したヘンリー公爵と妻の元米女優メーガン夫人がエリザベス女王に「二度と王室には戻らない」と通告したことに対して、兄のウィリアム王子が「本当に悲しく、ショックを受けている」と周囲に漏らしていると英高級日曜紙サンデー・タイムズが21日伝えた。

同紙によると、ウィリアム王子は、ヘンリー公爵とメーガン夫人がエリザベス女王に「侮辱的で無礼」であり「起きたことに非常に立腹している」という。

王室を離脱した後に設けられた1年間の見直し期限が今年3月末に迫る中、2人が一方的に「二度と王室には戻らない」と通告したことについて、王室関係者は「2人はエリザベス女王に直接、返事をしていない」と指摘。「ハリー(ヘンリー公爵の愛称)よ、自分の祖母には敬意を払え」と厳しく注意を促している。

エリザベス女王は「王族全員が彼らの決断に悲しんでいる。それでもヘンリー公爵とメーガン夫人が愛する家族の一員であることに変わりはない」との気持ちを表明したものの、2人のスポークスマンは「(王族でなくても)誰でも慈善活動はできる」と言ってのけた。これだけ女王に対し非礼を働いたのはヘンリー公爵とメーガン夫人が初めてだろう。

しかもフィリップ殿下が体調を崩して入院中で、ヘンリー公爵とメーガン夫人が自分たちの都合を優先したのは家族の一員としても禍根を残すのは避けられそうにない。

離婚歴のあるアメリカ人女性ウォリス・シンプソンと結婚するため在任期間わずか325日で退位し、「王冠を賭けた恋」として世界中を騒がせたエドワード8世と、そのあと即位した弟のジョージ6世は仲違いし、心労からジョージ6世は56歳で亡くなった。

最愛の母、ダイアナ元皇太子妃をダブル不倫、離婚、突然の交通事故死で亡くしたウィリアム王子とヘンリー侯爵は2人で肩を寄せ合って生きてきた。それがエドワード8世とジョージ6世のような悲劇の運命をたどり始めたことに、胸を痛めない英国民はいないだろう。

ヘンリー公爵とメーガン夫人の出会いから王室離脱までを描いた暴露本『自由を探して ヘンリー王子とメーガン妃』によると、2人が交際を始めた時、ウィリアム王子はヘンリー公爵に「この女の子を理解するために必要なだけ時間をかけて」と忠告するとともに、ヘンリー公爵は彼女に夢中になりすぎて理性を失っていると注意した。

これに対して、ヘンリー公爵は「この女の子」という表現は軽蔑的だと反発し、ウィリアム王子を違う世界に住む人間と感じるようになり、気取り屋と呼ぶようになったという。

ウィリアム王子がヘンリー公爵に兄として忠告したのは、2人が出会う前、売れない女優だったメーガン夫人がイギリスで知名度を上げるため人気サッカー選手とのデートを英大衆紙に売り込もうとした過去を知っていたからだとみられている。

メーガン夫人は父親への私信を英大衆紙が報じたのはプライバシーの侵害と損害賠償を求めた訴訟で、英高等法院は今月11日、個人情報をむやみに暴露したとして報道は違法とする判決を言い渡したばかり。都合の悪い話を書き立てる英大衆紙は2人から「害虫」扱いされている。

英王室からすれば王室に嫁いできたメーガン夫人は伝統やしきたりに合わせ、イギリスや英連邦王国の国民の気持ちに寄り添ってほしいと願うのは当たり前の話。しかし米カリフォルニアに拠点を移したメーガン夫人が求めたのはハリウッドの商業的な自由と慈善活動だった。

ヘンリー公爵とメーガン夫人は米動画配信サービス、Netflix(ネットフリックス)やストリーミングサービス、スポティファイと相次いで複数年契約を結んでいる。

2人は米女性司会者オプラ・ウィンフリーさんに対して、王室での経験を含めた90分のインタビューに応じ、3月7日に米CBSネットワークで放送される予定だ。どんな衝撃発言が飛び出すか、ウィリアム王子をはじめ英王室関係者は落ち着かない。

サンデー・タイムズ紙は、エリザベス女王は2人に宛てた書簡の中で、王室として受け入れられない商業的活動の一線を明確に示した上で、それと家族としての愛情は異なると伝えたという。これに対して2人が後足で砂をかけるようなかたちで「二度と王室には戻らない」と一方的に通告したため、2人と王室の関係はさらに悪化している。