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女性たちのワクチンが人類をコロナから救う オックスフォード大激安ワクチンが英で承認 有効性95%に

木村正人在英国際ジャーナリスト
ウィリアム英王子も英オックスフォード大のワクチン開発を応援している(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

[ロンドン発]英オックスフォード大学と英製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルス感染症(Covid-19)に対するアデノウイルスベクターワクチンについて、英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)が12月30日に緊急使用を承認しました。

英予防接種合同委員会(JCVI)は「米ファイザーと独ビオンテックのワクチンとオックスフォードワクチンに関するデータを研究した結果、2回の接種を短時間で行うのではなく、リスクのあるグループへの最初の接種をできるだけ多く行うことを優先すべきだ」と提言しています。

オックスフォードワクチンの製造を請け負うインドの血清研究所、アダル・プーナワラ最高経営責任者(CEO)はメディアに「2~3カ月間隔で2回接種すると有効性は最大95%まで上がることを示すデータが間もなく開示される」と話しています。インドでも新年1月上旬に承認される見通しです。

しかし欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)はオックスフォードワクチンについて新年1月中には承認されない可能性があるとの見方を示しています。

すでに60万人以上がファイザーのm(メッセンジャー)RNAワクチンの接種を受けているイギリスでコロナワクチンの緊急使用が承認されるのは2番目。アストラゼネカに1億回分を注文しており、5千万人に接種される予定で、ワクチンの集団予防接種というイギリスの出口戦略を強力に支えます。

アストラゼネカはこれを含め世界10カ国以上で生産の準備を進めており、すでに30億回(2回接種するので15億人)分を供給する国際協定を結んでいます。

94.5~95%の有効性が確認された米ファイザーと独ビオンテック、米モデルナのmRNAワクチンはそれぞれ摂氏マイナス70度、摂氏マイナス20度の冷凍庫で保管しなければなりません。

一方、オックスフォードワクチンは通常の家庭用冷蔵庫(摂氏2~8度)でも安全に保管できるため介護施設や自宅で療養中の高齢者への“出前接種”のほか、途上国へのグローバル展開も可能になります。

しかもオックスフォードワクチンはファイザーとモデルナのワクチンに比べて激安です。

各種報道から筆者作成
各種報道から筆者作成

ワクチンを開発した3つ子の母

2020年のコロナ危機は女性抜きでは語ることができないパンデミックです。途上国への激安ワクチン供給を可能にしたのは英名門オックスフォード大学ジェンナー研究所のセーラ・ギルバート教授(58)率いるチームです。

セーラ・ギルバート教授(オックスフォード大学のHPより)
セーラ・ギルバート教授(オックスフォード大学のHPより)

「新型コロナウイルスによって引き起こされた荒廃を終わらせるためにワクチンを使用できる時代にさらに一歩近づきました。私たちは規制当局に詳細な情報を提供するため作業を継続します。全世界に利益をもたらす多国籍の取り組みに参加できたことを光栄に思います」とギルバート教授は胸を張ります。

ギルバート教授は天然痘ワクチンの開発者エドワード・ジェンナーにちなむジェンナー研究所で研究しています。

もちろん男性研究者も含まれていますが、コロナワクチンの開発に中心的に取り組んでいるのはプロデューサー役のギルバート教授、ワクチンを設計したテリーザ・ラム准教授、ワクチンを実際に作った臨床バイオ製造施設の責任者キャサリン・グリーン准教授、ワクチンによるT細胞反応を調べたケイティ・エワー教授ら女性陣です。

英メディアによると、ギルバート教授はイングランド中部ノーサンプトンシャーに生まれました。父親は靴の業界で働き、母親は英語の先生で地元のアマチュアオペラ協会のメンバーでした。

同級生はギルバート教授について「静かな鋼」のような人と評しています。大学時代は近所の人に迷惑をかけないよう、犬と一緒にカーディガンを編み、森の中でサックスを演奏する物静かな人でした。

ハル大学で遺伝学と生化学を研究して博士号を取得した彼女は醸造産業研究財団に就職。もともとワクチンの専門家になるつもりはありませんでした。1994年からオックスフォード大学でマラリアの研究を始めます。

同じ科学者の男性と結婚して98年に3つ子を授かると、夫が科学の道をあきらめ家に入って3人の子供を育てます。3人の子供はそれぞれ好きな道を選んだものの、いずれも大学で生化学を専攻。3人とも母親が設計したワクチンの臨床試験に参加しました。

ジェンナー研究所でギルバート教授はすべての株に効くインフルエンザワクチンを開発するため独自のグループを設立。2014年にはエボラワクチンの開発に取り組みます。開発した中東呼吸器症候群(MERS)ワクチンの第2相試験が始まったばかりの時に新型コロナウイルス感染症が中国・武漢でアウトブレイクします。

ギルバート教授らが開発したアデノウイルスベクター(ChAdOx1)は未知の病原体を意味する「疾病X」と闘う武器としてすでに世界保健機関(WHO)の承認を受けていました。

ギルバート教授は「同じアプローチが使えるかもしれない」と仲間を集めます。中国が新型コロナウイルスのゲノム情報を公開した1月11日の翌日にはワクチンの設計はほとんど終わっていました。午前4時にメールを出し、自転車で研究所に出かけて午後8時に帰宅、深夜まで開発に没頭する生活が始まります。

「私たちは大学であり、おカネを稼ぐためにコロナワクチンの開発に参加しているわけではない。競争相手は他の開発者ではなくウイルスだ」と語るギルバート教授は脚光を浴びることを望まないタイプの研究者だそうです。

ギルバート教授は自ら設計したワクチンについて何度かインタビューに答えています。

――ChAdOx1(チンパンジーのCh、アデノウイルスのAd、オックスフォード大学のOxを組み合わせたプラットフォームの1型という意味)ワクチン技術とは何ですか

ギルバート教授「ChAdOx1は軽度の上気道感染症を引き起こすコロナとは別のウイルスであるアデノウイルスがベースになっています。アデノウイルスの遺伝子の一部を除去してワクチンとして使用した時にアデノウイルスが人間の体内で広がらないようにしました。それは免疫システムが弱い人々にさえ非常に安全です」

「しかし、まだ生きているウイルスであるため、ワクチン接種後に強い免疫反応を誘発するのに優れています。人間に感染するアデノウイルスの株はたくさんあります。つまり多くの人がそれらのアデノウイルスに対する抗体を持っています。この抗体のためワクチンベクター(運び屋)としてヒトアデノウイルスを使用することはできません」

「私たちはチンパンジーから分離され、ヒト集団では広がらないアデノウイルスを使っているので、それに対する事前の免疫はありませんでした。次にワクチン接種したい病原体のタンパク質の1つをコードする遺伝子を追加します。新型コロナウイルスではウイルスの表面を覆うスパイク(突起部)タンパク質を使用します」

――これまでにChAdOx1ワクチン技術をどのように使用していますか

「私たちはすでにChAdOx1ワクチン技術を使用してインフルエンザ、チクングニア熱、ジカ熱、別のコロナウイルスであるMERSを含む多くの病原体に対するワクチン候補を製造しています」

「MERSワクチンは第1相試験を完了しました。それは安全で強い免疫反応を誘発しました。ワクチン接種後にMERSウイルスに曝露されたヒトではない霊長類でテストされ、ワクチンは防御的な結果を示しました」

――ChAdOx1 nCOV-19(新型コロナウイルス)ワクチンの研究・開発はどのように始まったのでしょう

「私たちはChAdOx1でパンデミックへの備えに取り組み始めていました。新たなアウトブレイクが起きた時にできるだけ早く行動できるように準備を整えていました。しかしこの作業を行うための資金を集めることができず、作業はそれほど進んでいませんでした」

「今年に入ってすぐ中国でSARS(重症急性呼吸器症候群)のような肺炎が発生したという報告がありました。私は興味を持って報告をフォローし始め、状況が進むにつれ、研究チームのメンバーや、前臨床ワクチンの有効性研究で協力してくれた国立衛生研究所の共同研究者とワクチン製造について話し合いました」

「新型コロナウイルスの塩基配列がリリースされるとすぐに私たちが利用できる少額の柔軟な資金を使って、MERSに用いたアプローチに基づきワクチンの製造を開始しました」(以上は5月13日に各国の国連大使との間で行われた非公式なディスカッションより)

――そもそもウイルスベクターワクチンとは何ですか

「ほとんどの人は病気を引き起こすウイルスを弱毒化して使用して、その病気に対するワクチンを作る弱毒性ウイルスワクチンのことをよく知っているでしょう。例えば、はしか、おたふく風邪、風疹のワクチンは3つの弱毒性ワクチンを混ぜ合わせて3つの病気に対するワクチンをつくります」

「私たちはさまざまなウイルスを採取して、それらを人に対して安全に使用できるよう研究してきました。病原体の一部を追加するとその病原体に対する新しいワクチンをつくることができます」

「例えば通常は風邪をひくウイルスに、マラリア原虫の一部を追加するとマラリアに対するワクチンをつくることができます。天然痘に対して使用するワクチンの安全なバージョンを取り、インフルエンザウイルスの一部を追加して新しいインフルエンザワクチンをつくることもできます」

――なぜウイルスベクターワクチンを使用する必要があるのですか

「ウイルスベクターワクチンが得意なのは予防接種をした人にT細胞応答を誘発することです。ワクチンの多くはタンパク質ワクチンとアジュバント(抗原性を補強する)ワクチンであり、ワクチンに使用されるタンパク質に対する抗体を誘発するのに優れており、一部感染症を防ぐのに役立ちます」

「しかし他の感染症については免疫系の他の主要な部分に働きかける必要があります。それがT細胞応答です。ウイルスベクターワクチンはそれを行うのに非常に優れており、マラリアや、いくつかのウイルス性疾患など特定の病気にはそれが必要です。がんワクチンにも役立ちます。ウイルスベクターワクチンは抗体も誘発するため、抗体とT細胞応答の両方を同時に得ることができます」

――ウイルスベクターワクチンの研究はどこまで進んでいますか

「ジェンナー研究所では過去数年間に、主にマラリアだけでなく、結核、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)、インフルエンザ、C型肝炎に対するさまざまな疾患に対するウイルスベクターワクチンの約50の異なる臨床試験を行ってきました。人々に対してウイルスベクターワクチンを使用する方法を理解するため長い道のりを歩んできました」

――過去5年または10年で開発された最も重要な研究は何ですか

「過去約50年前にさかのぼると、私たちは非常に効果的な一方で、しばしば厄介な副作用を引き起こすワクチンを使用していました。例えば天然痘ワクチンは人々に不快な跡を残し、場合によっては深刻な副作用を引き起こす恐れがあります。そのためワクチンの安全性を向上させることに大きな重点が置かれました」

「より安全なワクチンを開発すると、残念なことに以前よりも効果が低いワクチンができ上がりました。過去5年から10年の間、非常に安全であり、高いレベルの有効性も備えたワクチンの製造に注力してきました。ウイルスベクターワクチンはその両方を実現できます」

「妥協しなければならないのは、おそらく複数回の注射をしなければならないことのようですが、その代わり非常に安全で効果的なワクチンを入手しました。その技術を使用してさまざまな病気に対するワクチンをつくることができます」

「T細胞がどのように病気から私たちを守ることができるのか、ワクチン接種によってそれらを誘発する方法、そして彼らが働いているかどうかを測定する方法を理解することもはるかに上手になりました」(以上はオックスフォード大学のHPより)

――新型コロナウイルスに感染した後に再感染することはあり得ますか

「新型コロナウイルスに関しては確かなことは言えません。しかしヒトや動物に感染する他のコロナウイルスについて私たちが知っていることから免疫はそれほど長くは続かないことが分かります。一度感染しても将来的には再感染する可能性が高いと思います。どれほどの間隔か、何年かはまだ分かりません」

――インフルエンザワクチンのように一度接種してもさらに接種しなければならないワクチンですか。毎年冬に接種する必要がありますか

「自然感染後に獲得した免疫とワクチン接種後に獲得した免疫には違いがあり、必ずしも同じものではありません。コロナウイルスは強力な免疫記憶を残さないことに非常に優れているため、人々は再感染します」

「しかし私たちはコロナウイルス自体をワクチンとして使用していません。別のウイルスを使用してワクチンを製造しています。アデノウイルスを使用すると、強力な免疫反応が得られ、長期間高いレベルに留まります。ワクチンによる免疫が感染による免疫よりもはるかに長く続く可能性があることは非常に幸運かもしれません」

――ワクチンによって誘発される免疫はどれくらい続くと思いますか

「それは答えるのが不可能な質問です。私たちがMERSコロナウイルスワクチンの臨床試験でワクチン接種から1年後の人々の免疫反応を調べたところ、非常に強力でした」

「人々を感染から守るためにどれだけ強力でなければならないかは分かりません。そのためにまだ多くのことを知る必要がありますが、ワクチン接種により、少なくとも1年間は良好なレベルの免疫反応が得られることは分かっています」

――新型コロナウイルスは変異していますか

「いくつかの変異は起こっていますが、予防接種の能力に影響を与えるレベルではありません。MERSコロナウイルスの臨床試験では予防接種を受けた人々の血液から血清を採取し、さまざまな人間やラクダ、国から分離されたMERSコロナウイルスに対して血清をテストしました。血清抗体はそれらすべてに対して作用しました。なぜなら違いは本当に非常に小さいからです」

「インフルエンザのようないくつかのウイルスについては年ごとに、そして鳥ウイルスとヒトウイルスの間で多くの変化があります。コロナウイルスの場合、MERSやSARSなどのタイプ、または新しいコロナウイルスの場合、ヒトを通過する時に少し変化しますが、実際にはそれほど多くはありません」

――WHOは感染の波が第5波、第6波、またはそれ以上あるかもしれないと示唆しています

「そうですね。人々が感染して免疫力を失い、再び感染しやすくなり、再感染する可能性がある場合に起こります。かなり長い間続くと思います。それを阻止し、制御するために、どのワクチンが機能するかを解明する必要があります」

――一部の人々、例えば高齢者、特に男性が脆弱である理由を説明できますか

「それは主にウイルスが細胞に侵入するために使用する受容体の発現レベルに関係しているようです。気道の細胞の表面にあるのはACE2タンパク質にウイルスは取り付き、それを使って細胞内に侵入します。軽度の感染症の子供では気道でのACE2受容体の発現レベルが非常に低いことが分かっています」

「しかし、それは年齢とともに増加し、女性よりも男性の方が高いため、それが男性の感染が女性よりひどく、死亡者が多い主要な違いのようです。そしてもう1つは免疫システムです。免疫システムが老化するにつれて、ウイルスと戦うことができなくなります」

「年をとるにつれて、特に感染時にウイルス量が非常に多い場合は、ウイルスに対処する能力が必ずしもあるとは限りません。したがってウイルスに大量にさらされると、免疫システムを圧倒し、それを撃退できないことがあります。考慮すべき変数はたくさん、たくさんあります」(以上は4月19日の英BBC放送アンドリュー・マー・ショーのインタビューより)

――将来のコラボレーションのビジョンは

「オックスフォード大学のコロナワクチンが成功すれば他のワクチンも成功するでしょう。エボラ出血熱から学んだ教訓の1つは独占状態になるのではなく、複数のワクチンの承認が可能にならなければならないということです」

「ワクチン開発者は免疫反応を比較し、さまざまなワクチンプラットフォームを評価するために協力する必要があります。大規模かつ低コストで製造できる技術を優先する必要があるとともに、それらは非常に効果的でなければなりません」

――将来のアウトブレイクとパンデミックに向けて今後、どのような対応が必要でしょう

「世界には少数のパンデミック対応研究機関が必要です。さまざまな異なる技術を利用できるため迅速に対応できるという点でバイオテクノロジー企業や大手製薬会社よりも優れています。研究機関は必要に応じてコア資金と柔軟な資金へのアクセスを必要としています。パンデミック対応の初期段階への資金提供が障害になってはいけません」

「これらの機関は独立していると同時に協力的である必要があり、技術を補完する場合があります。数百万回分のワクチンを製造できる柔軟な製造施設へのアクセスが必要です。場合によって委託製造組織とのパートナーシップを通じて達成される可能性があります。新たな大規模アウトブレイクが発生した場合に活動を引き継ぐため大企業との事前の取り決めが結ばれるかもしれません」

「オックスフォード大学が実施しているように迅速な臨床試験を可能にするために、世界の多くの地域の臨床試験サイトとのつながりがなければなりません。世界の一部の地域では臨床試験の開始に関する倫理的または規制上の承認が遅れており、そのために行われるべき作業があります」

「免疫学上の分析は主要なサンプルをコアラボと共有して少なくとも結果を比較できる必要があります。1つのアイデアは各研究所が特定の種類の分析のコアラボとして機能することです。前臨床研究のためのより多くの能力も必要です」

――最後に付け加えることはありますか

「私たちはエボラ出血熱からいくつかの教訓を学びましたが、それでも十分な準備ができていませんでした。繰り返しになりますが、臨床試験プロトコルはまだ議論されています。ワクチン購入のための資金提供が約束されていますが、有効性試験への資金提供と製造現場の大規模製造の準備について多くのことを行う必要があります」

「成功の可能性が高く、大規模に製造でき、手頃な価格のよく知られた技術を使って有効性試験は行われるべきです。私たちは今、世界中で予防接種をする必要があり、それを達成するのに十分な用量をつくるために多くの製造業者を必要としています」(以上は5月13日に各国の国連大使との間で行われた非公式なディスカッションより)

オックスフォードワクチン

オックスフォードワクチンについては今月8日、医学雑誌ランセットに第3相試験の中間分析結果として、1回目に半用量、2回目(4週間後)は全用量を接種した場合、有効性は90%、2回とも全用量を接種した場合は62.1%。平均すると70.4%の有効性を示したという査読後の論文が発表されています。

イギリス、ブラジル、南アフリカで行われた1万1636人に対する第3相試験の結果、131人が発症しましたが、オックスフォードワクチンについては最初の接種から21日以上が経過した時点で重症例や入院例はありませんでした。入院した10人はプラセボ(偽薬)を接種されたグループで、このうち2人が重症化(1人は死亡)しました。

168人の被験者から175件の有害事象が報告され、オックスフォードワクチンの接種組は84件、プラセボ組では91件でした。

(おわり)

在英国際ジャーナリスト

在ロンドン国際ジャーナリスト(元産経新聞ロンドン支局長)。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。masakimu50@gmail.com

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