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“あの”元イングランド代表選手が鹿児島に来る!?韓国FCソウル加入ならJクラブとの練習試合も?

金明昱スポーツライター
KリーグのFCソウル加入が目前という元イングランド代表のジェシー・リンガード(写真:ロイター/アフロ)

 サッカーアジアカップは日本代表の8強での敗退、宿敵の韓国が4強に進むなどで盛り上がりを見せているが、いま韓国サッカーファンの間では“ある大物選手”が「Kリーグにやってくる」と話題だ。

 それはマンチェスター・ユナイテッドなどでプレーした元イングランド代表のジェシー・リンガードだ。昨年6月30日に契約満了でノッティンガム・フォレストを退団。その後は無所属となっていたのだが、「新天地は韓国KリーグのFCソウル」と韓国メディアが一斉に伝えている。

 というのも、自身のインスタグラムのストーリーズに空港での写真が上がっており、搭乗する航空会社が「KOREAN AIR(大韓航空)」と分かり、これから韓国に向かうことはほぼ間違いないようだ。

「STNニュース」は「SNSを通して韓国に向かう飛行機に搭乗する写真をアップした。FCソウルへの移籍が近いことを本人が認めた形だ」と伝えている。

 また「聯合ニュース」も「5日の午後に仁川空港に到着したあと、FCソウル入団のための最終交渉に臨む予定だ。予定通りであれば、6日にメディカルテストを受け、7日に契約書に署名したあと、8日に入団会見を通して韓国のファンと最初のあいさつを行う予定だ」と報じている。

 仮に正式な入団となれば、これまでKリーグでプレーした外国人選手の中でも、“大物”と言える。全盛期のパフォーマンスからはほど遠いとはいえ、かつてはマンチェスター・ユナイテッドで公式戦232試合で35ゴール、イングランド代表としては32試合に出場して6ゴールと実績のある選手。まだ年齢も31歳と若く、Kリーグでも十分にやっていけるに違いない。

韓国を新天地に選んだ理由とは?

 しかし、なぜ新天地にKリーグを選んだのだろうか。「SPOTVニュース」は「リンガードFCソウル行き、ミステリー」との見出しで、次のような見解を立てていた。

「リンガードはセリエAなどのビッグクラブを含む世界26のクラブから加入の打診を受けたが、すべて断ったという。昨年6月のインタビューでは『自分に合うチームを選択するのが重要』と答えていた。好奇心旺盛な彼の性格が韓国行きを決断させた、とも分析できる。欧州とは違う場所で、サッカーと文化を経験することを望んだ。その過程で、韓国に注目し、首都で文化の中心でもあるソウルがホームタウンのFCソウルと接触したのではないか」

 とはいえ、入団会見で韓国に来た理由は明確になるだろうが、ここ数日で正式な加入となるのだろうか。仮に、FCソウルへの入団が決まった場合、すぐにチームにも合流するだろう。

 ちなみに現在、FCソウルは先月下旬から鹿児島県霧島市で2次キャンプを行っており、2月中旬ごろまで滞在予定とのこと。つまり、リンガードが鹿児島にやってくる可能性が大きい。知人の韓国のサッカー担当記者も「リンガードが鹿児島に来ると聞いている」と話していた。

 鹿児島ではJリーグの数クラブがキャンプをスタートさせており、もしかするとリンガード加入後のFCソウルとJクラブのテストマッチが行われる可能性も捨てきれない。ひとまずは、リンガードのFCソウルへの正式な入団は実現するのか。発表を待ちたい。

スポーツライター

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はJリーグ、ACL、代表戦と女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

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