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日本28勝のアン・ソンジュが双子出産後、“密か”に韓国女子ツアーで復帰戦!?「デビュー戦よりも緊張」

金明昱スポーツライター
“ママさんゴルファー”としてKLGAツアーで復帰戦を飾った(写真・KLPGA)

 日本女子ゴルフツアー通算28勝のアン・ソンジュが、今年4月下旬に男児と女子の双子を出産後、“ママさんゴルファー”として初めて韓国女子ツアー(KLPGAツアー)に出場していた。

 復帰戦となったのは、11月5日から開幕したKLPGAツアーの「S-OIL チャンピオンシップ」。アンは韓国ツアーの永久シードを持っており、その資格で出場した。

 5日の初日は2バーディー、3ボギーの73で60位タイ発進となった。

 アンは日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の産休制度を利用し、韓国に帰国。2022年から日本ツアーに復帰できるように準備を進めていた。

 KLPGAツアーの出場は、出産後に自分の体がどれほど動くのかを確かめる意味もあったのだろう。

 復帰戦の初日を終え「出産後に練習を始めてから1カ月くらいが経ちましたが、初めてデビューしたときよりも緊張していました」と感想を語っていた。

 また、正直にこんな心境も打ち明けた。

「実際、ゴルフがうまくいかないときに、子どもを授かり、そのおかげでゴルフから離れて家族と幸せな時間を過ごすことができました。そうしているうちにまたゴルフがしたくなったんです。ゴルフの大切さを改めて感じました」

 これまで日本で4度も賞金女王に輝いているアン・ソンジュ。幸せな時間を過ごすことで、再びゴルフがしたくなったというのだから心身ともに充実している様子がうかがえる。

 来年からは”ママさんゴルファー”として日本に姿を見せるが、他の追随を許さない“強い”アン・ソンジュの姿が見られるかもしれない。

スポーツライター

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はJリーグ、ACL、代表戦と女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

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