東京五輪で金メダルを狙うサッカーU-24韓国代表。

 同代表は選手選考のため、1次招集メンバーでの合宿とU-24ガーナ代表との親善試合を行ってきたが、大韓サッカー協会が16日に2次招集メンバーを発表した。

 その23人のなかに、“韓国のメッシ”と呼ばれるFWイ・スンウ(ポルティネモンセ)の名前がなかったのだ。

 2週間後に発表される最終エントリーにも進めなかったことが、現在のイ・スンウの状態を如実に表している。

 冬の移籍市場だった今年2月、彼はベルギーのシント・トロイデンからポルトガルのポルティネモンセにレンタル移籍した。出場機会を求める側と確かな戦力として獲得したクラブの思いは、一致していたはずだった。

 しかし、ここまでベンチスタートからの出場試合数はたったの「4」。出場時間も30分と短く、ピッチの上でアピールするのは難しい状況だった。

 クラブではトップチームで毎日、練習を続けているとはいえ、試合から遠ざかれば当然、実戦感覚は劣る。

 そんな中、U-24韓国代表のキム・ハクボム監督が重要視していたのが、6月12日と15日のU-24ガーナ代表との国際親善試合。

 12日の試合でイ・スンウは先発出場し、3-1で勝利。だが、見せ場を作れないまま、後半11分に交代。15日は後半18分から途中交代で入り、2-1で勝利したが、持ち味の鋭いドリブルや研ぎ澄まされた得点感覚は影を潜め、相手の脅威となるには力不足だった。

 やはり所属クラブでコンスタントに試合に出続け、コンディションのいい選手が代表に選ばれるもの。そのことをイ・スンウも理解していた。U-24代表メンバーから落選後、自身のインスタグラムでこうメッセージを発信している。

「シーズンを終えて、オリンピックチームに参加し、一日一日、体と心を整え、ベストコンディションでいられるように準備しました。しかし、常に自分が望むように、思うようにはいかないようです。私が今回のオリンピックに力になれないことが、とても心が痛み、辛い日々でもありますが、私よりも良いコンディションの選手たちが(オリンピックに)行くのが正しく、監督の選択が正しいと思います。先輩、後輩、仲間たち、チームメイトだった選手たちに良い結果が訪れることを、私も大韓民国のサッカーファンとして応援します。大韓民国、ファイト!」

 かつてバルセロナの下部組織でプレーしたとして脚光を浴び“韓国のメッシ”と呼ばれたのはもう過去の話だ。

 2018年ロシアW杯では韓国代表にサプライズ選出され、エースナンバーの背番号「10」を背負い、20歳でW杯デビューした3年前がとても懐かしく感じられるが、まだ23歳。

 これから結果を残し、代表に返り咲くチャンスはまだ残されている。