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予想落札額は1110万円超え?大谷翔平の野球カードがオークションへ

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
カード収集家からも最大の注目を集めている大谷翔平選手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 現地3日のインディアンス戦で、MLBすべての打者として今シーズン初めて1試合4安打&2本塁打&1盗塁を記録し、チームを勝利に導いた大谷翔平選手。7月は打撃不振に陥っていただけに、久々の打撃爆発に誰もが大谷選手の復調を期待したことだろう。

 奇しくも大谷選手が大活躍した同じ日に、エンゼルスの試合中継を担当するFOXスポーツが試合開始前の「プレゲームショー」で、大谷選手関連の興味深い話題を紹介している。ショーの動画はYouTubeでも公開されている。

 同ショーには、米国最大のスポーツ専門トレーディングカード&メモラビリア(記念品)取り扱い企業の『Beckett(ベケット)』社からメディア・マーケティング担当のテッド・バーカー氏がゲスト出演し、今年最も価値のあると目されている大谷選手の野球カードがもうすぐオークションに出品され、その落札額は10万ドル(約1110万円)を超えると予想しているのだ。

 この野球カードはトップス社(米国屈指のトレーディングカード販売企業)製の特別仕様ルーキーカードで、大谷選手本人の直筆サインも入った“one of one”(唯一無二)のカードだということだ。この超希少価値カードを引き当てたカリフォルニア州サクラメント在住の男性は、すぐさまベケット社にコンタクト。同社はすぐにカードを鑑定した結果トップランクのグレード(価値)「9.5」を与え、すぐさまケースに入れて完全保管したという。

 そして男性と相談した結果、カードはオークションにかけられることになり、ベケット社サイト(beckett.com)上で8月27日から9月13日まで出品されることになった。

 バーカー氏によると、こうした希少価値カードでも10万ドルを超えるような取引はかなり異例なことで、過去にはマイク・トラウト選手やイチロー選手のルーキーカードくらいしか存在しないようだ。同社サイトでは現在も複数の大谷選手のカードが取り引きされているが、中には4999.99ドル(約55万円)で販売されているものもあり、大谷選手の人気ぶりが窺える。

 果たして最終落札額はどれほどになるのだろうか。もちろん最終結果も何らかのかたちで報告していきたい。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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