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マリナーズ・岩隈久志が右肩を手術

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
現地27日に右肩の内視鏡手術を受けたマリナーズの岩隈久志投手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 スポーツ専門サイトの『The Score』が現地29日、マリナーズの岩隈久志投手が右肩の内視鏡手術を受けたとの速報記事を報じた。

 今シーズンの岩隈投手はシーズン開幕からずっと右肩の違和感に悩まされ、5月3日のエンゼルス戦の登板を最後に同10日に故障者リスト入りしていた。その後懸命な治療を続け一時はマイナーでリハビリ登板ができるまでに回復していたが、再び右肩違和感を訴え復帰は延期に。以降なかなか右肩の状態が上がってこずに、結局今シーズン中の復帰は叶わなかった。

 速報記事によれば、今回の手術によりキャッチボールを再開できるのは5ヶ月後になる見込みだという。来年のスプリング・トレーニングからリハビリを開始できると分析している。

 また『MLB TRADE RUMORS』ではさらに詳細を報じている。手術を受けたのは27日で、29日にチームから正式発表がなさせた模様だ。

 ちなみに来シーズンの契約については年俸1000万ドル(約11億円)の契約オプション権をマリナーズが保有しており、すでに36歳になり、来年どこまで投げられるかも定かでない岩隈投手に契約オプション権を行使することはないと予測している。ただしオプション権を破棄した場合は、契約破棄料として岩隈投手に100万ドル(約1億1000万円)が支払われることになる。

 ただマリナーズは2012年に入団以降5年間で63勝を挙げた岩隈投手の実力を高く評価しており、契約オプション権を破棄した上でマイナー契約を含め新たに契約を結び直すことになるだろうとも予測している。

 とりあえず岩隈投手の去就が正式に決まるのは、シーズン終了後まで待つしかなさそうだ。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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