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マイケル・ジョーダン氏が大統領と対立する選手の支持を表明

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
自らもホーネッツのオーナーを務めるジョーダン氏は選手支持を表明した(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ノースカロライナ州シャーロットの地元紙『The Charlotte Observer』のリック・ボネル記者によれば、同地を本拠地とするホーネッツのオーナーであるマイケル・ジョーダン氏に対し、ドナルド・トランプ大統領がツイッター上で昨シーズンのNBA王者であるウォリアーズをホワイトハウスに招待することを取り止めることを明らかにしたことについて問い合わせたところ、本人から書面で回答が届いたという。

 その内容は以下の通りだ。

 「この国を形成する根本的な権利の1つが表現の自由であり、非暴力的な平和的な抗議活動が長年の伝統になってきた。その権利を行使して平和的に自分の意志を表現しようとしている人物を排斥したり、蔑視すべきではない

 国内に不和と嫌悪が広がりつつある中、我々は手を携えて解決していく方法を模索し、お互いを支え合い、これ以上の分断を広めていくべきではない。

 私はアダム・シルバー=コミッショナー、NBA、その選手、そして与えられた権利の元に自由な発言をしたいと考えているすべての人々を支持する」

 NBA界はもとより、現在も米国でもっとも影響力があるアスリートであるジョーダン氏。彼がリーグ、選手を支持する立場を表明したことで、今後はNBAに留まらずスポーツ界全体に大統領への抗議活動が広まっていきそうだ。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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