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マイケル・ジョーダンがデレック・ジーターと組みマーリンズ買収に参入へ

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
マーリンズ買収に参入したと報じられたマイケル・ジョーダン氏(写真:ロイター/アフロ)

ニューヨーク・ポスト紙の記事によると、マーリンズ買収に着手していたヤンキースOBのデレック・ジーター氏を中心とするグループが、総額12億ドル(約1356億円)で合意間近になったと報じているのだ。しかも同グループは15人の投資家で構成され、その1人にかつてのNBAのスーパースターだったマイケル・ジョーダン氏が加わっているというのだ。

ジョーダン氏と言えばバスケットボール界のみならず世界中に知れ渡ったスーパーアスリートで、現在もなお最も認知されたスポーツ選手だ。また米国の有力経済誌『Forbes』によれば、これまでの生涯獲得収入で17億ドル(約1920億円)に上り、アスリート部門で堂々の世界1位に輝く資産家でもあり、現在もNBAのシャーロット・ホーネッツのオーナーを務めている。

またジョーダン氏は1993年に引退を表明し、その後1995年に現役復帰するまでホワイトソックス傘下のマイナーリーグで野球をしていたことでも有名だ。さらにNBAでジョーダン氏と同時期に活躍していたマジック・ジョンソン氏も、現在はドジャースの共同オーナーを務めており、ジョーダン氏の野球界進出は決して不思議なことではないのだ。

実はジョーダン氏とジーター氏には浅からぬ“関連性”があるのだ。ジョーダン氏は現役時代から契約を結ぶナイキと現在もビジネス関係が続き、『エア・ジョーダン』をはじめとするジョーダン・ブランドが同社のトップ商品になっているのは周知の通りだ。ジョーダン氏引退後は、ナイキが契約する各スポーツ界のトップアスリートを選りすぐり、独占的にジョーダン・ブランドを使用させる戦略を打ち出したのだが、野球界から選ばれたのがジーター氏だった。

結局ジーター氏は現役引退までジョーダン・ブランドを使用し、さらに引退後もナイキから2016年に、野球用品、トレーニング用品におけるジョーダン・ブランドの“キャプテン”に任命されるなど、ナイキを通じてジョーダン氏との関係が続いていたのだ。

ただ同記事によると、まだマーリンズ側からMLBに買収合意に関する正式届けは提出されていないという。またジーター氏のグループの提示額は、現オーナーのジェフリー・ロリア氏の希望額(13億ドル)に届いておらず、他にも11億7000万ドルを提示しているグループもあるとしている。

果たしてジョーダン氏という強力な協力者を迎え入れたジーター氏の夢は実現するのだろうか。近日中にその行方が判明することになりそうだ。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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