2021年のJ2も20試合を消化し、週末の試合でちょうどシーズン折り返しとなります。ここまでの前半戦でインパクトを放った7人の選手を年齢に関係なくピックアップします。なお知名度やJ1での実績のある選手でも、輝きやインパクトという点でここまでキャリアハイの活躍をしている選手は対象としています。

鈴木雄斗(ジュビロ磐田)

現在、首位の京都と同じ勝ち点の2位に浮上している磐田を右サイドから力強く支えている。これまで水戸ホーリーホックとモンテディオ山形で活躍。さらにJ1の川崎フロンターレとガンバ大阪でJ1も経験している鈴木は昨シーズン松本山雅で3得点6アシストの数字を残したが、ジュビロ磐田では山田大記や山本康裕と見事なコンビネーションを形成している。特に前節の長崎戦まで7連勝中の期間の記録したゴールの大半に絡み、無失点を続ける守備でも重要な役割を果たしている。現在27歳だが、まだまだ伸びしろを感じさせる選手だ。

小池純輝(東京ヴェルディ)

2019年に16得点を記録したが、34歳にして2年前をも大きく上回るハイペースで、得点ランキングではピーター・ウタカやルキアンといった強力な外国人選手を従えている。もともとウィングのポジションからカットインしてシュートに持ち込む形を武器とするが、オフの動きにも磨きをかけて、ヘディングシュートやワンタッチ系のゴールも多く決めている。チームも5連勝中で、首位の京都から勝ち点11差。悲願の昇格に向けて、エースのさらなるゴールが不可欠だ。

高木善朗(アルビレックス新潟)

序盤戦から昇格争いをリードしてきた新潟にあっても抜群のインパクトを放ってきた。20試合で18スコアリングポイント(7得点11アシスト)はJ2でも飛び抜けた数字で、トップ下のポイションから本間至恩、谷口海斗、鈴木孝司らと絡み、多くの選手のゴールをアシストしている点も見逃せない。もともとスピードやドリブルを得意とする選手だったが、アルベル監督のもと周囲とのコンビネーションからギャップを狙う目も研ぎ澄まされてきている。

山田康太(モンテディオ山形)

横浜F・マリノスでは中盤をメインとしたマルチロールとして台頭し、昨年在籍した水戸ホーリーホックや山形に加入した今シーズンの序盤もボランチやサイドハーフで起用されていた。しかし、佐藤尽暫定監督のもとセカンドトップで起用されると、マリノス時代のコーチだったピーター・クラモフスキー監督が就任してからも2トップに抜擢されて新境地を開拓。創造的な前線のリンクマンとして山形の多彩な攻撃を引き出し、直接ゴールにも絡んでいる。また本職はボランチであり、守備でもハードワークできる特性を前線で発揮し、アタッキングディフェンスの急先鋒としてハイプレスを支えている。連勝街道で急浮上している山形が昇格を果たすためのキーマンだ。

麻田将吾(京都サンガ)

開幕時はサブだったが、第5節の秋田戦で初先発。翌節の千葉戦では負傷の本多勇喜に代わり前半途中から出場して、獅子奮迅の働きで2−1の勝利を支えた。そこからヨルディ・ヴァイスとともにディフェンスラインの中央に構え、曺貴裁監督のアグレッシブかつ臨機応変なサッカーを支えている。もともとアンダー代表にも招集されるなど期待を背負っていた麻田だが、トップ昇格後はチャンスを掴めず、カマタマーレ讃岐でJ3を経験するなど、苦労しながら現在のポジションを掴んだ。現在22歳、186cmのサイズで身体能力にも恵まれており、気鋭の指揮官のもとで代表クラスになってもおかしくないタレントの一人だ。

風間宏矢(FC琉球)

ここまで10 スコアリングポイント(3得点7アシスト)を記録しているが、その数字以上に多くの得点に絡んでFC琉球の躍進の主翼を担っている。川崎フロンターレでデビューしたように、もともと高い技術を持つが、周りの選手とビジョンを共有するほどに存在感を増すタイプであり、阿部拓馬や清武功暉など、センスの高い選手たちと相性は抜群だ。また前向きなコメントが目立つように、メンタル面でも充実期にあるようで、初昇格を目指す琉球とともに再びJ1の舞台で見たいタレントの一人だ。

吉尾海夏(FC町田ゼルビア)

前節の愛媛戦でハットトリックを達成。4ー4ー2の右サイドハーフから守備と攻撃の両面で強度の高いサッカーを実現させながら、チャンスメークやフィニッシュでも輝きを放っている。山形の山田康太と同じく、横浜F・マリノスのアカデミー育ちである吉尾は仙台時代に怪我でブレイクの機会を逃すなど、ここまで理想的なキャリアを描けてはいないものの、もともとJ2におさまるスペックの選手ではない。現在5位、神戸からMF安井拓也を獲得するなど、J1昇格に向けて本気度を出してきている町田で、後半戦はさらに絶対的な存在になれるかどうか注目だ。