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高円宮杯U-18チャンピオンシップおよびプレミアリーグ参入戦の概要が正式発表

川端暁彦サッカーライター/編集者
EAST首位の流経大柏高MF青木亮太はプロ入り濃厚の逸材。得点ランクでも現在首位
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11月12日、日本サッカー協会は12月に行われる高円宮杯U-18チャンピオンシップ及び、高円宮杯U-18プレミアリーグ参入戦の正式な概要を発表した。高円宮杯U-18は、クラブ・部活といった垣根をなくして年間を通したリーグ戦を全国から都道府県・各地区までのピラミッド型で実施し、真の日本一を決定するとともにリーグ戦を通じた選手育成を目的とする大会だ。同チャンピオンシップは、ピラミッド型のリーグ構造の頂点に当たる大会である東西のプレミアリーグ王者が激突する日本一決定戦である。

高円宮杯U-18チャンピオンシップ概要

名称: 高円宮杯U-18サッカーリーグ2013 チャンピオンシップ

対戦: プレミアリーグEAST王者 vs プレミアリーグWEST王者

主催: 公益財団法人 日本サッカー協会

協力: 公益財団法人埼玉県公園緑地協会(埼玉スタジアム2002)、株式会社モルテン

後援: 文部科学省、埼玉県、埼玉県教育委員会、さいたま市、さいたま市教育委員会、朝日新聞社

オフィシャルパートナー: アディダス ジャパン株式会社

大会スポンサー: 株式会社コナミデジタルエンタテインメント、ソニーマーケティング株式会社、株式会社みずほフィナンシャルグループ

日時:12月15日(日) 13:00キックオフ(予定)

会場:埼玉スタジアム2002

チケット料金:メインS席=2000円、自由席=大人1000円、中高校生500円、小学生無料

プレミアリーグEAST、WESTは第16節(11/24)、第17節(12/1)、第18節(12/8)の3節を残しており(11/17には未消化試合『桐光学園高校 vs JFAアカデミー福島』も開催)、いまだどちらもリーグ王者は未決定。EASTは流通経済大学附属柏高校が残り3節で2位に勝ち点「5」の差をつけており、優勝に王手をかけている状態で、WESTは消化試合数が一つ多いという状況で東福岡高校が暫定首位の座にあるが、僅差で2位・ヴィッセル神戸U-18、3位・サンフレッチェ広島ユースが追走する何とも言えない状況にある。詳しく知りたい方は公式サイトを参照されるといいだろう。

高円宮杯U-18参入戦

名称: 高円宮杯U-18サッカーリーグ2013 プレミアリーグ参入戦

主催: 公益財団法人 日本サッカー協会

主管: 公益財団法人広島県サッカー協会

協力: 株式会社モルテン

後援: 文部科学省、広島県教育委員会、広島市、広島市教育委員会、呉市、呉市教育委員会、朝日新聞社

オフィシャルパートナー: アディダス ジャパン株式会社

大 会スポンサ ー: 株式会社コナミデジタルエンタテインメント、ソニーマーケティング株式会社、株式会社みずほフィナンシャルグループ

日時:

【1回戦】 12月14日(土) <第1試合>11:00キックオフ(予定) <第2試合>13:30キックオフ(予定)

【2回戦】 12月16日(月) <第1試合>11:00キックオフ(予定) <第2試合>13:30キックオフ(予定)

会場:

【1回戦】エディオンスタジアム広島、広島広域公園第一球技場、広島広域公園補助競技場、呉市総合スポーツセンター陸上競技場

【2回戦】エディオンスタジアム広島、広島広域公園第一球技場

参加チーム:

高円宮杯U-18プリンスリーグの9地域

(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国、四国、九州)

のリーグ戦成績上位の計16チーム。

(北海道:1、東北:2、関東:3、北信越:2、東海:2、関西:3、中国:1、四国:1、九州:1)

チケット料金:入場無料

こちらは来年のプレミアリーグに「参入」(つまりリーグカテゴリーの昇格だ)する資格を競う大会である。全国を9つの地域に割ったブロックリーグの勝者が集う大会と思ってもらえればいい。この大会のトップ4チームが来季から東西のプレミアリーグに「参入」する資格を得ることになる。大会は方式は16チームによるノックアウト。4チームずつ4つのトーナメントに分かれ、それぞれのトーナメントの勝者が参入資格を得ることとなる。

大会の組み合わせ抽選会は、各地域のリーグ戦すべてが終了した後の12月9日に実施される予定。これは事前抽選をしていた場合、「関西2位と当たるのは嫌だから最終節はわざと負けて3位通過になろう」といった姑息な工作が行われるのを防ぐため。抽選では過去大会の戦績ポイントに応じて、関東1位(未定。現在の1位は前橋育英高校)、関西1位(大阪桐蔭高校)、東海1位(ジュビロ磐田U-18)、北信越1位(星稜高校)がシード権を獲得しており、この4チームはそれぞれ別のトーナメントに入ることになる。なお同地域対戦もないように抽選で配慮される。

なお昨年までこの大会は埼玉県で開催されていたが、参加チームが大幅増(9→16)となったことに伴う運営上の問題もあり、今年から広島県を舞台に開催されることとなっている。高校選手権に出場しないチームの3年生にとっては「最後の大会」となることも多く、後輩たちに日本最高峰のリーグ戦という「置き土産」を残すための大会となる。熱い戦いを期待したい。

サッカーライター/編集者

1979年8月7日生まれ。大分県中津市出身。2002年から育成年代を中心とした取材活動を始め、2004年10月に創刊したサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の創刊事業に参画。2010年からは3年にわたって編集長を務めた。2013年8月をもって野に下り、フリーランスとしての活動を再開。古巣の『エル・ゴラッソ』を始め、『スポーツナビ』『サッカーキング』『サッカークリニック』『Footballista』『サッカー批評』『サッカーマガジン』『ゲキサカ』など各種媒体にライターとして寄稿するほか、フリーの編集者としての活動も行っている。著書『2050年W杯日本代表優勝プラン』(ソルメディア)ほか。

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