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2022年下半期 “総括! ニュースなベストコスメ”

加藤智一美容ジャーナリスト・エディター
各メーカー出典画像より筆者加工

2022年下半期のベストコスメが発表されるシーズンになりました。スキンケアでは、これまでスターアイテムとしてランクインしていた美容液に代わり、優れたエイジングケア効果を備えたクリーム勢が台頭。ベースメイクではカバー力がありながらも素肌感を得られるものに支持が集まりました。

また、“マスク映え”から進化を続けるアイメイクでは、アイシャドーのトレンドカラーに変化が到来。コロナ禍で停滞していると思われたメイクトレンドにも動きが見え始めています。

今回はそんな下半期を代表するエイジングケアクリーム、ベースメイク、アイシャドーパレットの3製品を取り上げてご紹介します。

塗ってうっとりできる、高機能クリームが人気を獲得

まず、下半期のヒットアイテムとして紹介したいのが高機能クリームです。高保湿は当然として、今期は“修復力”といえるような肌実感を得られるようなパワフルな新作が登場。これまでスキンケアのスターアイテムといえば美容液が定番でしたが、今年の下半期は実力のある高機能クリームが出揃いました。

なかでも注目を集めたのが、ディオールの「プレステージ ラ クレーム N」です。高い保湿力やアンチエイジングに対応した美容成分、うっとりするような官能的なテクスチャーなど、高機能クリームとしての完成度が高いのは言うまでもありませんが、その人気ぶりを知らしめたのが、発売を記念して原宿で行われたリアルイベント「ザ ローズギャラリー」でした。

ブランドのスキンケアカテゴリーでは初のポップアップイベントであり、しかもアイテムも高価格なプレステージブランドながら、8日間の会期中に来場したゲストは、なんと延べ6000人。2か月想定分の商品購買数を、わずか10日間で売り上げるという記録を達成。約5万円という価格のクリームながら、際立った存在感を示しました。

プレステージ ラ クレームN 50mL ¥47,300 出典:ディオール
プレステージ ラ クレームN 50mL ¥47,300 出典:ディオール

赤み系に代わり、ベーシックなブラウン・ベージュ系シャドーが躍進

カラーメイクでは、マスク生活で視線を集めることになったアイメイクがトレンドの中心に。とりわけ、アイシャドーの新色がバリエーション豊かに登場したことで、コロナ禍で停滞するかと思われたカラーメイクのトレンドが前進。アイシャドーでは従来の“赤み系”だけではなく、“ベーシックなブラウン・ベージュ系”が台頭しました。

その代表格となったのが、ベーシックカラーを集めたアイパレットを11種もラインナップした、アディクション ビューティの「ザ アイシャドウ パレット」です。

人気の理由は、色合いはベーシックでありながら、きらめきや質感はいまっぽいというハイブリッド仕様であることから。

下にある画像の004のように、ゴールドなどのきらめきを配していることで、クラシックに落ち着きすぎない、明るさも演出できることが全世代に受けた理由。さらに、“赤みメイク”よりもナチュラルなので、さまざまなシーンやファッションにあわせられることも魅力となりました。

ザ アイシャドウ パレット 004 タイムレスゴールド ¥6,820 出典:アディクション ビューティ
ザ アイシャドウ パレット 004 タイムレスゴールド ¥6,820 出典:アディクション ビューティ

百花繚乱! 名品が続出したファンデーション部門

そして、上半期に続き、下半期でも秀作が多く登場したのがファンデーション部門。その種類もリキッド、クリーム、パウダー、クッション、ジェルなど、さまざまなテクスチャーが登場しましたが、下半期のファンデーションで、万人から票を集めたのは、KANEBOのクリームファンデーション、「ライブリースキン ウェア」でした。

KANEBOのファンデーションがヒットした理由は、①“老若男女”問わず、万人をターゲットにしたこと、②化粧下地、コンシーラー、フェイスパウダー要らずで単品で使えること、③新技術搭載で“素肌になりすます感”を実現したことなど、ターゲット、利便性、仕上がりと、全方位で高評価を得たことです。

しかも、重ね付けしても厚塗りに見えない、夜までうるおいが持続するといった、従来のファンデーションの弱点もきっちり解消した点からも、百花繚乱のファンデーション部門で頭一つ抜けた評価を得ることができています。

KANEBO ライブリースキン ウェア SPF5~7・PA+~++ 全8色 30g ¥11,000 出典:カネボウインターナショナルDiv.
KANEBO ライブリースキン ウェア SPF5~7・PA+~++ 全8色 30g ¥11,000 出典:カネボウインターナショナルDiv.

マスク生活のなかでもトレンドは確実に進化している

このように高機能クリームやファンデーションによる“肌づくり”は、日進月歩で進化。まるで補正アプリを使ったような美肌に整えられるような、そんな仕上がりにまた一歩近づいたことを実感しています。

また、アイシャドーなどのカラーアイテムは、長引くマスク生活の影響からか、ベーシックなカラーが主流となる一方で、従来の陰影メイクではなく、きらきらや光沢を秘めたブラウンメイクが流行り始めるなど、コロナ禍にあっても、確かなムーブメントが感じられる下半期となりました。

美容ジャーナリスト・エディター

popteen(角川春樹事務所)、ViVi(講談社)、25ans(ハースト婦人画報社)など、女性誌の美容担当を経て独立。女性誌・男性誌・新聞など、さまざまな媒体で執筆。講演・PRアドバイスでも活躍。著書に「お洒落以前の身だしなみの常識」、「思わず触りたくなる美肌をつくる身だしなみメイク」(ともに講談社)などがある。

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