神戸は史上最多雨量 今後、西日本に台風接近のおそれ
雨が続く甲子園。今月中旬の降水量は神戸で316.5ミリに達し、観測史上最多となった。今後、フィリピンの東海上にある熱帯低気圧が台風となって九州に近づく予想に。西日本では再び、大雨となるおそれがある。
神戸 平年10倍の雨
順延に順延を重ねている夏の高校野球(第103回全国高等学校野球選手権大会)、台風などによる一時的な悪天候はあっても、これほどまで続く雨は記憶にない。
今月(8月)中旬の降水量は316.5ミリ(11日~19日、神戸)に達し、記録が残る1897年(明治30年)以降で最も多くなりました。例年、この時期は夏の高気圧が最も強く、暑さは厳しいけれど、雨は少ない時期です。今年は平年の約10倍もの雨が降りました。
今後24時間以内に台風発生の可能性
先ほど(20日午後3時)、気象庁は発達する熱帯低気圧情報を発表しました。現在、フィリピンの東海上にある熱帯低気圧が今後24時間以内に台風に発達する可能性が高くなっています。
あす(21日)には台風となって沖縄の南に進み、来週初めにかけて九州に近づく可能性があります。徐々に夏の高気圧が勢力を強め、西日本の天気も回復に向かうことを考えていましたが、ここにきて台風が近づくとは。
西日本では今後も、台風や湿った空気の影響で雨が降りやすい状況が続きます。すでに大雨となっている地域も多く、さらなる強い雨に警戒が必要です。