4月20日（現地時間）、ワシントン キャピタルズのアレックス・オベチキンが、ベガス ゴールデンナイツ戦で２ゴールを決め、今シーズンの通算ゴール数が50に到達！

オベチキンがレギュラーシーズンで50ゴールを記録したのは、今回で９回目。

これにより、ウェイン・グレツキーとマイク・ボッシーに並んで、100年を超えるNHLの歴史の中で、トップとなりました。

オベチキンが2005-06シーズンにデビューして以来、50ゴールをあげた選手は14人。

このうち、50ゴールを複数回記録した選手は、コバルチャク、スタムコス、ヒートリー、ドライサイトル、オベチキンの5人。

しかし、50ゴールをあげたシーズンが３回以上なのは、オベチキン、たった一人なのです。

▼もしも、ロックアウトとコロナがなかったら・・・？

しかし、オベチキンの経歴を振り返ると、労使交渉の難航による2度のロックアウトと、新型コロナ感染症の流行による2度のレギュラーシーズンの短縮がありました。

ロックアウトの影響を受けたのは、２シーズン。

オベチキンがNHLにデビューを迎えるはずだった2004-05シーズンは、北米４大プロスポーツで初めて、レギュラーシーズンの試合がすべてキャンセルされました。また、2012-13シーズンは、シーズン開幕が1月にずれ込み、試合数が48試合に短縮されました。

新型コロナ感染症による影響を受けた2019-20シーズンは、3月でレギュラーシーズンが中止となり、翌年の2020-21シーズンは、開幕が１月にずれ込み56試合に短縮されたシーズンとなりました。

これらのシーズンのゴール数を、その近年のゴールペースで計算してみると…

全ての試合がキャンセルされた2004-05シーズンのゴール数を、翌年のゴール数から計算すると、「52」ゴール。

48試合に短縮された2012-13シーズンでオベチキンが決めたゴール数は32。82試合行われていたと仮定すれば、ゴール数は「55」となります。

69試合消化時点で打ち切りとなった2019-20シーズンでオベチキンが決めたゴール数は48。82試合行われていたと仮定すると、ゴール数は「57」となります。

このように、50ゴール以上を決めたシーズンがさらに３つ増えて「12」となり、現在の「9」を超え、NHL史上でも群を抜いた記録となるのです。

▼通算ゴール数は歴代３位

オベチキンの通算ゴール数は「780」で、現在、歴代3位。

２位のゴーディ・ハウは「801」で、１位のウェイン・グレツキーは「894」の記録を持っていますが、二人ともすでに現役を引退しています。

デビュー以来、得点王を９回、MVPを３回獲得してきたオベチキンですが、NHLの優勝チームに与えられるスタンレーカップを獲得するまでには13年かかりました。優勝した際には、他のチームのファンからも多くの祝福の声が。

また、こんなユーモアを見せる場面もあり、ファンが多いオベチキン。

36歳になるオベチキンが、どこまでゴール数を積み重ねるのか、期待が集まります。