今シーズンの富士山は化粧厚め 暖冬が影響か

三保の松原からの富士山(筆者撮影)

2月23日は富士山の日

2月23日は語呂合わせで2(ふ)2(じ)3(さん)と読めることから、「富士山の日」です。毎日のように富士山を見ていますが、富士山には様々な顔があると感じます。

富士山の様々な顔

登山シーズンの富士山

雪がないシーズンは草木も少なく、近くから見ると茶色にみえます。

登山シーズンの富士山(2019年8月11日筆者撮影)
登山シーズンの富士山(2019年8月11日筆者撮影)

笠雲

「笠雲がかかると翌日雨」といわれますが、晴れになるといわれる笠雲もあります。

かいまき笠は激しい雨になるといわれている(2019年10月4日筆者撮影)
かいまき笠は激しい雨になるといわれている(2019年10月4日筆者撮影)
はなれ笠は晴れになる笠雲(2019年12月1日筆者撮影)
はなれ笠は晴れになる笠雲(2019年12月1日筆者撮影)

雪煙

雪が強い風などで舞い上がって煙のように見える雪煙。風が強いこと・積もったばかりの乾いた雪が必要なため、温度が上がって雪が水っぽくなる春は見られなくなってきます。富士山頂はこの時期は西風で、雪煙は富士山の東側にしか現れません。

富士山の雪煙(2020年2月6日筆者撮影)
富士山の雪煙(2020年2月6日筆者撮影)

気象衛星からも

気象衛星からも富士山の雪を観察することができます。

丸の部分に富士山の雪が見える(提供:ウェザーマップ)
丸の部分に富士山の雪が見える(提供:ウェザーマップ)

今シーズン富士山に雪が多いのは暖冬が原因か

今シーズン見ていて感じるのは、いつも白く化粧をしているな。ということです。冬だから当たり前!と思うかもしれませんが、実は雪が少ないシーズンもあります。静岡市側から見ると昨シーズンは雪が少ない時期がありました。

昨シーズンは冬でも雪が少ない時期があった(2019年1月27日筆者撮影)
昨シーズンは冬でも雪が少ない時期があった(2019年1月27日筆者撮影)

富士山に近い、富士市のアメダスのデータを比べてみましょう。

(気象庁HPから筆者作成)
(気象庁HPから筆者作成)

去年の1月は日照時間が多く、降水量が少なくなりました。富士山に雪が降りにくい状況だったのです。一方今年は日照時間が去年より50時間ほど少なく、降水量は5倍以上となっています。今年は南岸低気圧がたびたび通っていったため富士市で天気が崩れることが多かったのです。富士山で雪が降る機会も多くなりました。

南岸低気圧は、暖冬の年の方が多くなる傾向があります。

平年の冬と暖冬の年の寒気(筆者作成)
平年の冬と暖冬の年の寒気(筆者作成)

普通、冬になると日本付近はすっぽりと寒気に覆われます。ただ今年のような暖冬の年はこの寒気の張り出しが弱いです。南からの暖かい空気の張り出しが強く、日本の近くが寒気と暖気がぶつかりやすい場所になります。寒気と暖気がぶつかると低気圧ができるため、今年は何度も低気圧が南の海上を通りました。

暖冬が静岡県から見える富士山の厚化粧の原因と考えられます。