コロナ禍と静音

コロナ禍が続く中、いろいろと激変する環境の中でも、いちばん変わったのは在宅で仕事をする人が増えたということだと思います。

ほぼ在宅・在宅も出社もする・ほぼ出社だけどたまに在宅など、仕事の内容や職種によって、形と頻度は変われど、在宅で仕事をする人が増えたということだけは、はっきり言っていいと思います。

そして、在宅というものに慣れてくると、オフィスと家の環境の違いにも自覚的になってきます。オフィスって、意外とずっと雑音がしていて、自分が出す音というのは、そのたくさんある雑音の中の一部でしかありません。

ところが、在宅で仕事をしていると、なにか作業をするとどうしても発生してしまう音は自分の音か家族の音なわけです。これはなんというかお互いに実に気まずいわけです。家に在宅勤務の人が2人以上いたり、お子さんがわりと早めに帰ってくるなんてことになれば、そのバツの悪さは一層加速します。

そこで、各社からこのコロナ禍の中で出てきた新製品の中で、もはやひとつのジャンルと言っていいものとなってきているのが「静音」という領域です。

各社、静音に関してはいろんなアプローチをしています。ざっくり書き出してみましょう。

  • 人を電話ボックスのような箱に入れてしまえというもの
  • これまで独立した部屋でなかった場所を部屋化しようという試み
  • 人がヘッドホンなどで、周囲のノイズをカットする
  • そもそも音が出るようなものは決まっているのだから、そもそも音が出やすいものを音が出ないようにすればいい

こんな感じだと思います。そして、これらのアプローチの中で、いちばん現実的で、かつ有効だと思うのが、最後の手法です。

  • 箱に長時間入るのとか無理!
  • そもそも場所がないわ!
  • ずっとヘッドホンしてたら耳痛くなるし、首も肩もこってしまう!

こういうことだと思うわけです。そこで、今では静音設計のPCとか、静音設計のキーボードとかというものに注目が集まっているのです。

ただ、もっと重要なノイズってありましたよね。そして、その音って、家族が寝静まったときに家で鳴らすと思わぬ大きな音として聞こえたりして、自分でびっくりした経験のある人もいるはずです。

ボールペンのカチャカチャ音こそがノイズだった

そうです。ノック式ボールペンのカチャカチャ音です。オフィスにいるとこんな光景を見かけることもあるのではないかと思います。

  • なんかイライラするとカチャカチャする人
  • アイデアなど考えるために紙に向かっているときにカチャカチャする人
  • とにかくカチャカチャするのが楽しいからカチャカチャする人

そして、このカチャカチャ音、たしかに大昔からずっとオフィスでなり続けてましたよね。でも、それを在宅勤務とかカフェとかでもやられたら、周囲の人はたまったもんじゃないわけです。

そんな中、発売されるのがぺんてるのCalme(カルム)。ノック式のボールペンの利便性はそのままに、なんとカチャカチャ音を従来製品の66%カットした静音設計の油性ボールペンシリーズです。

ぺんてるのCalme(カルム)、単色ボールペンと3色ボールペン(著者撮影)
ぺんてるのCalme(カルム)、単色ボールペンと3色ボールペン(著者撮影)

これはすごい!とプレスリリースを見て、さっそくサンプルをお願いして試したのですが、たしかに音がぜんぜんしません(もちろん無音ではありません)。目の前で動作はしっかりしているのに、音がしないので、なんか目と脳が目の前で起きている現実についていけてない感じすらします。

メーカーとしては「ひとに調和する静音設計」といううたい文句をつけています。

でも、これ設計段階では無音を目指していたのではないか?と思わせるものがあります。というのも、これもぺんてるのプレスリリースで、こんなアンケート結果を見たからです(上記のような場所=カフェやコワーキングスペース、図書館など)。

世代別「音ハラスメント」全国意識調査(ぺんてる、プレスリリースより)
世代別「音ハラスメント」全国意識調査(ぺんてる、プレスリリースより)

なにしろ、あのうるさいと言われがちなPCのキーボード音をおさえこんで、ボールペン等のノック音が堂々の2位です。しかも全世代で2位です。この結果を見て、本気にならないメーカーはまずいないのではないかと思います。

その本気度がうかがえるのが、このCalme(カルム)の静音性を実現しているノック機構です。

ぺんてるのCalme(カルム)の静音性を実現するノック機能(ぺんてる、プレスリリースより)
ぺんてるのCalme(カルム)の静音性を実現するノック機能(ぺんてる、プレスリリースより)

つまり、ノック機能の上も下もノイズ源ということなんですね。片方ではダメだと。摺動子なんて言葉、初めて聞きましたよ。

そして、さらにボールペン全体にも音を減らす工夫がされています。

ぺんてるのCalme(カルム)、本体には高級感のある素材が使われている(著者撮影)
ぺんてるのCalme(カルム)、本体には高級感のある素材が使われている(著者撮影)

このぺんてるのCalme(カルム)、人の手が触れるところには、革調ロンググリップが採用されています。これは握りやすさに直結しますし、同時に高級感もあります。さらに、なによりも、この革シボ加工技術が施されたグリップはカタカタとした音がしにくいのです。

この革シボ加工技術されたものとしては、デジカメなどのグリップなどを想像していただければ、その触感を実感できるのではないかと思います。

いやあ、なんかすごい時代になったものです。ひとりだけで作業しているとボールペンのカチャカチャ音というのは、実は軽く頭に刺激を与えてくれて、実際にアイデアが浮かぶようなこともあったような気もします。

しかし、それが周囲にとっては騒音でしかないことも、だいぶ前からみんなわかってたことでもあるわけです。

そこに自己否定とも言える静音設計をしたぺんてるの開発陣に拍手をしたい心境ですらあります。

みなさんもぜひ店頭などで見かけたら、一度ノックしてみることをおすすめします。ぺんてるのCalme(カルム)ホントすごい。