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日向坂46初主演ドラマ「DASADA」とその主題歌「青春の馬」PVにファンが涙するわけ

いしたにまさきブロガー/ライター/アドバイザー
約7カ月ぶりに日向坂46での活動を再開する濱岸ひより(YouTubeより)

レコード大賞、紅白、そして2020年クリスマスの東京ドームライブもすでに確定している日向坂46。去年の日向坂46としてのデビューから2017年の欅坂46のツアーではメッセでたった2曲しか歌わせてもらえなかったことがもう思い出すことができないほどの活躍が続いています。

その2020年の日向坂46の目玉でありスタートの企画が日向坂46初主演ドラマ「DASADA」です。

いわゆる深夜ドラマの枠の放送ではありますが、放送されるなり即ツイッターでもトレンド入りしていました。

このトレンド入りは、誤解をおそれずに言えば、このDASADAがいわゆるアイドルドラマにはとどまらない、普通におもしろいドラマにちゃんとなっていたこともその理由でしょう。そもそも日向坂46のメンバーは過去に舞台経験のあるメンバーばかりなのも、ドラマの出来の良さを支えています。ドラマ内でのキャラと普段のメンバーの個性が真反対になっている場合が多いのも、しっかり役柄を演じられるメンバーだからこそできる設定とも言えるでしょう。

さて、このDASADAの放送が予定されていた日、このDASADAの主題歌である「青春の馬」のPVも放送前に公開されていました。

ちょっとややこしいのですが、この「青春の馬」はドラマ主題歌なのにシングルではなく、2月に発売が予定されている日向坂46 4thシングルである「ソンナコトナイヨ」のカップリング曲です。

そして、このPVが公開されたとたん、日向坂46ファン(通称 おひさま)が大騒ぎになりました。

ツイッタートレンド(著者撮影)
ツイッタートレンド(著者撮影)

というのも、PVが始まりセンターである小坂菜緒の次にピンで登場したのが、2019年6月から活動を休止していた濱岸ひより(通称 ひよたん)だったのです。

約7カ月ぶりの活動復帰を感じさせない日向坂46「青春の馬」PVでの濱岸ひより(YouTubeより)
約7カ月ぶりの活動復帰を感じさせない日向坂46「青春の馬」PVでの濱岸ひより(YouTubeより)

しかも、PVの中でもほぼほぼセンター同格というぐらいのパフォーマンスを見せており、まさにひよたん!おかえりなさい感があふれるPVに仕上がっていたのです。

DASADAは2020年1月放映開始ですから、その撮影期間はまるまるひよたん休業期間であったはずです。そのためにドラマそのものにはひよたんは参加していません。でも、ドラマの主題歌のPVには間に合った。しかもこのPVでのひよたんへの演出。これは活動休止なども含めた経緯を知るファンにとっては、実にグッとくるコンテンツの投下とその公開のタイミングでした。

もっといえば、運営やスタッフ側にこれだけの気づかいとファンにはわかる細やかな仕込みをさせるのが、今の日向坂46というグループの力でもあるのです。ついでに言ってしまうと、この「青春の馬」PV全体も過去のPVからの引用などで構成されており、そこにもファンはニヤリとしてしまうものにも仕上がっています。

さて、この「DASADA」はHuluでの配信もテレビ放送終了後に始まっており、テレビを先行する形ですでに2話まで配信されています。

その2話まで見終えた感想としては、高校生という青春の学生時代をなにに捧げ、そこに大人の思惑がどう絡んでいくのかというちょっとびっくりするほどにしっかりとしたドラマのつくりになっています。

テレビでの放映待ちになっているみなさんにはネタバレになるので、詳細はここでは触れませんが、2話の終わりの時点で主役クラスの行動原理がどこにあるのかまできっちり描いており、ドラマ全10話でかなりしっかり物語が進行することを十分に期待できるつくりになっています。

ということで、まだ始まったばかりのドラマですが、最後まできっちり見届けたいと思います。すばらしい。

ブロガー/ライター/アドバイザー

Webサービス・ネット・ガジェットを紹介する考古学的レビューブログ『みたいもん!』管理人。2002年メディア芸術祭特別賞、2007年第5回Webクリエーションアウォード・Web人ユニット賞受賞。「ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である(技術評論社)」「あたらしい書斎(インプレス)」など著書多数。2011年9月より内閣広報室・IT広報アドバイザーに就任。ひらくPCバッグ・かわるビジネスリュックなど、ネット発のカバンプロデュースも好調。 #カゲサポ

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