ドコモからiPhone発売決定、これでやっと安心して通信キャリアを選べる時代に
アップルから、新しいiPhoneであるiPhone 5sとiPhone5cの発売が発表され、日本では新しい通信キャリアとして、NTTドコモが参加することが、正式に発表されました。
発表直後のアップルのサイトでは「購入について」をクリックすると、ソフトバンクとauの表記しかなく、一部やきもきした向きもあったようです。
もちろん、今はドコモの表記も追加されています。このキャリアの並びって、iPhoneに参入した順番を意味しているんでしょうか。
ただ、アップルがNTTドコモに対して、それなりに大きな対応をしているのは、例えば、以下のプレスリリースなどをみても感じることができます。そもそも、アップルが1キャリアの参入で、これだけ詳細なプレスリリースを出すというのをほとんど見たことがありません。
また、そのドコモですが、9月13日からiPhone 5cの予約を開始するといいつつも、これまでドコモを愛用してきたドコモプレミアクラブ会員で、かつプレミアステージの会員には、先着3万台ですが、優先的に予約を受け付けるとしています。これは、ドコモユーザーに対して、インセンティブになるでしょうし、なによりも、無駄に争奪戦が起きることを防止するという意味で、すばらしいオペレーションであると言えるでしょう。
この先、ドコモ・au・ソフトバンクが、それぞれに料金プランを発表していくでしょう。でも、もうiPhoneがないからこのキャリア、iPhoneがあるからこのキャリアという選択をユーザーはする必要がありません。
いじわるな見方をすれば、年内の販売の動き次第では、他のキャリアとの差別化や、MNPによる顧客獲得合戦などで、どんどんユーザーにとって好条件が出てくることも想像できます。
そして、通信キャリアに対する影響で言うと、今回のiPhone 5sとiPhone5cでは、LTEの対応周波数帯が増え、日本でも13のLTE周波数帯にiPhoneは対応することになります。
私の生活圏では、気づけば移動中の地下鉄、それも駅と駅の間の通信環境が最高にいいなんてことになっているのですが、この通信環境というのは、地味に効きます。
LINEをやろうが、facebookをやろうが、twitterをやろうが、実はiPhoneを使っているユーザー・エクスペリエンスに大きな影響を与えてしまうのが、この通信環境です。各通信キャリアのLTE運用や、ユーザーの声などを聞きつつ、どうしても9月中に新しいiPhoneが欲しい!ということでなければ、あわてずに自分にとってベストな通信キャリアをじっくり選んでいいのではないでしょうか。