今田耕司が語った!仕事、結婚、これから…

インタビューに答える今田耕司さん

 今やレギュラー番組9本を持つ、超売れっ子の今田耕司さん(51)。MCとして見ない日はないほど大活躍中ながら、なかなかインタビューで自分の思いを語る機会はありませんでした。そんな今田さんに、テレビの現状や、注目のインターネットテレビについて、また東京と大阪の違い、芸人としての思いや将来のこと、気になる結婚について、さらには、11月22日から東京グローブ座で上演する、鈴木おさむさんとの3年ぶりのタッグとなる舞台「三途会~私の人生は罪ですか?~」についても語ってもらいました。

一つの時代が終わった感じ

 今のテレビは何らかの情報がないと、なかなかしんどいのかも分からないですね。ただ単にバカなことをするっていうのでは、なかなかチャンネルを合わせてもらえないというか。おもしろいことをしながらも、何か得るものがないと、みたいな、そういう感じがしますよね。

 そんな中で、(来年3月で終了が発表されたフジテレビ系の)「めちゃイケ」とか、まだ分からないですけど「とんねるず」さんの番組とかが終わるっていうのは、ちょっと時代が変わるっていう感じがしますよね。一つの時代が終わった感じがしますよね、テレビの。テレビ以外の娯楽もたくさんあるんで、選択肢も増えてる中で、テレビの闘い方として、やっぱり情報を入れていくっていうのは必然かなと思います。

 ネットテレビはここから生き残りをかけて、いろんな闘いがあるんじゃないですか。ネットテレビというもの自体は、絶対にこれからもっともっと成長すると思いますね。いいものでオファーがあれば(ネットテレビも)、僕自身、抵抗はないですね。

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東京と大阪の違い

 東京(の番組)は、デパートの商品みたいな感じですよね、番組自体が。きっちりといろんな人が携わって、梱包(こんぽう)して、ちゃんとケースに並んでるみたいな。大阪の番組は、まだどこか、店の奥で弁当作って売ってたりとか、そういうイメージがあるかな。温かみがあるというか、作り手の顔がちょっと浮かぶ。番組でやってる司会にしたって、その人の本当の顔が、東京でやっている番組より見えるものの方がいいような気がしますね。

 東京と大阪、どっちもあるから楽しいんかもしれないです。大阪でだけやってたら、東京でやりたいなと思うかもしれないですし、東京だけでやってた時は、なんとか大阪で番組できへんかなっていうのは、ずっと言ってたんで。

 今の大阪でのレギュラーは2つです。隔週で日曜、月曜とスケジュールを会社がやりやすいように合わせてくれてるのは、ありがたいですね。2週間に1回、2日間のんびりできて、仕事もできてっていう。大阪に来た時は収録だけして、夜はみんなでゴハン食べて飲んで、火曜日に帰ればいい。

なかなか相手を選べない

 夜は芸人の後輩とメシを食いに行くのがマストですね。東京ではあまり行かないですけど、新地みたいなところとか、後輩が知っている人がオーナーの店とか。まったく知らずに飛び込むのはないんですけど。そういうところに飲みに行って、知り合ったホステスさんと「また再来週ゴハン食べようや」みたいな…でも、あんまり会わないですけど(苦笑)

 結婚は、その気がないわけじゃないですけど、なかなか難しそうですね。相手を選べないです。選び方が分からない。ちょっとメシ食いに行ったら、すぐ好きになってしまうもん。「この子エエなあ」と思うんですけどね、違う子とメシ食ったら、「やっぱりこの子もエエなあ」と。あ、この子と付き合ったりとか結婚したら、もうあの子と会われへんのかと思ったら、それもなあ…って、ダラダラ時間ばっかりかかって、グルグル回ってます。ダメなパターンですね。

失礼極まりない後輩だった!?

 芸人としては、やっぱり「これ誰も楽しくないんじゃないかな」っていうのは、やりたくないですね。最近はないですけど、若い時はやっぱり「これ誰が楽しいんかな」という企画があったりとかね。

 今はおもしろい企画に出合いたいなっていうのがあるかもしれないです。自分がこういうのをやりたいっていうよりは、作り手がこれを僕でやらせたいというイメージで、僕にオファーが来るわけですから。自分に合ってる、やってて楽しいなっていう番組に出合えるといいかなと思いますね。そういうのに出合えるのが楽しみですね。

 ストレスはあるんでしょうけど、あんまり感じてはいないです。たぶん大阪の仕事でストレスを抜いてたりとか、あるんじゃないですか。仕事をしながら、きょうもいい汗かいたな、みたいなことじゃないですかね。仕事が好きだと思うんで。

 後輩は…上がいっぱいで大変ですね。退(ど)かすしかないですね、自分の力で。でも、いい子が多すぎますけどね。みんな先輩をリスペクトしてもいいけど、先輩というだけで、そんなに別に尊敬する必要もないんじゃないのかな。僕は失礼極まりない後輩でしたから。年を取ってきて、「やっぱり、この人たちがいてくれたから自分がいるんやな」って思いますけど、若い時は考えないじゃないですか。「なんであの人出てんねんやろ」って、そんなんばっかりでしたからね(苦笑)

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バイプレーヤーになれたら…

 基本的には生涯現役が理想です。もちろん、今みたいな仕事の仕方ではないでしょうけど、1週間に2日、3日くらいは仕事ができたら。あとは劇場で立てたらいいなあ。

 僕なんかだと、新喜劇をやらせてもらってたというのがあって、座長じゃなくても、ある程度…年齢がもっといったら、バイプレーヤーみたいなので出て…で、テレビも2、3本出てみたいな。極端に言うたら、(月亭)八方師匠みたいなのが理想かもしれないですね。劇場も出て、テレビも出て、みたいな。

 役者としても、60代、70代ぐらいから、いいバイプレーヤーでドラマに出られたらいいですね。僕は器用なタイプじゃないんで、(僕を)使ってみたいと思う人がいて、ドラマだろうが、バラエティーだろうが、呼ばれて仕事に行くっていうのが理想ですね。何をやっても僕なんで。いい意味でも悪い意味でも。ドラマをやっても、もう“僕”なんですよ。どんなバラエティー、ジャンルの違う番組をやっても、結局“自分”しか出せないんで。自然とそうなってもうたんで、もうこれはしょうがないかな。だから何をやろうが、自分がいたら、そこで成立するようなタイプなのかなとは思いますね。抑えようがないというか。

裏切られたことがない

 舞台は3年ぶりですね。6回目の作品で。6回とも(鈴木)おさむくんです。逆に言うたら、おさむくんのヤツじゃないと出来ないんですよ。あてがきみたいな。今回のもそうなんですけど、今のところ6つやらせてもらって、6つとも脚本がおもしろいんですよ。僕、たまに他人のお芝居とかも観に行ったりするんですけど、全然おもろないのを稽古してやるの、イヤやなと。台本もらって、「ちょっとよう分からんな…」っていうのを、1ヵ月稽古してやる根気は僕にはない。

 おさむくんは分かってるし、書く本がまずおもしろい。そこで裏切られたことがないんで、100%安心感がある。集中できるというか「おかしいな?」ということがないんで。

 「三途会」は、何らかの理由で死にかけている人が集まって、会議をして、みんなで1人を生き返らせるのを決めるという話です。そこで自分の今まで生きてきた人生をそれぞれが語り出すっていうところに、ベッキーがいたりとか、実生活がリンクしたり。役なんですけど、実際のベッキーともリンクするようなことがあったりとか、俳優さん、女優さんも、その人の人生がリンクしているような感じで。おもしろいと思います。

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お笑いとお芝居は全然違う

 もう今、稽古の真っただ中です。NGK(大阪・なんばグランド花月)とか、ルミネ(東京・ルミネtheよしもと)とかと、また全然違いますね。ルミネとかは、失敗することがあんまり怖くないんですよね。ウケないことは怖いんですけど。こっちは失敗すると、観に来た人を興ざめさせるようなことになる。お笑いとかは失敗してもそれはないんですけど、お芝居っていうのはやっぱり、失敗で冷めてしまうというか。セリフが出てこないとか、噛みまくるとか、それで物語の世界にどっぷりいられないことが一番怖いので、全然違いますね。

 セリフは楽屋とか、タクシーとか、新幹線とか、ありとあらゆるところで覚えます。覚える時間を作れないんで、受験生みたいにライン引いて。ホリケン(「ネプチューン」堀内健)と、おさむくんの芝居をやった時に、ホリケンが受験生みたいな、ブルーのシートを置いたら線を引いているところが見えないみたいな、あんなことをやってて「これエエな」って思って。それまでは普通に、ただ単に覚えてたんですけど、そこからはもうラインを引いて、1行ずつしらみつぶしにやってます。

 稽古のスタートは遅いです。普通のお芝居をやっておられるプロの俳優さん、女優さんはビックリしますね。きょうなんか、この後戻って(深夜の)12時過ぎからですから。普段もだいたい(午後)9時、10時から。

 でもね、それもおさむくんは芸人の特性を知ってて、飽きっぽいんで長い時間はやらないです。「芸人は1ヵ月も稽古をやったりすると、ダラダラしてダメだから」って。だから3時間、まあ…いっても4時間ぐらいじゃないですかね。

 内容的には、なかなか結構リアルというか、重めな感じです。本読みの段階でベッキーがもう泣いてたりとか…感情を揺さぶられて。それこそ、何か悩んでたり、モヤモヤする人が観ると、当てはまるようなことが、たぶんあると思います。

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【インタビューを終えて…】

 今田さんとは関西でレギュラー番組をやっており、長い付き合いですが、こんな形でインタビューをしたのは初めて。話を聞いて、改めて、自然体で心配りが細やかな人柄を痛感しました。だからこそ、多くの先輩や後輩から慕われ、視聴者にも安心感を与えるのだと思います。

■今田耕司(いまだ・こうじ)

1966年(昭41)3月13日生まれ、大阪市出身。吉本総合芸能学院(NSC)大阪校4期生。同期のほんこんとお笑いコンビ「ダブルホルモンズ」として活動し、解散後、ピン芸人に。89年には「吉本新喜劇」の補強メンバーとして公演に出演。その後東京へ進出し、91年、フジテレビ系「ダウンタウンのごっつええ感じ」で全国的人気を得る。現在は、テレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」、日本テレビ系「アナザースカイ」、TBS系「炎の体育会TV」などの番組でMCを務めている。また、11月22日から26日まで東京グローブ座で、3年ぶり6度目となる鈴木おさむ氏作・演出の舞台「三途会~私の人生は罪ですか?~」に主演。共演は、ベッキー、町田マリー、加藤啓、伊藤修子、「TKO」木下隆行ら。