全国のご当地ラーメンの頂点を決める「日本ご当地ラーメン総選挙」が10月5日、ついに開幕した。

日本最大級の2大ラーメンイベント「東京ラーメンショー」と「大つけ麺博」がコラボし、日本一のご当地ラーメンを決定するイベント。

全国の各ブロックからWEB予選を勝ち抜いた10のご当地ラーメンがファイナリストとして新宿歌舞伎町・大久保公園に一堂に会し、No.1を争う。予選はなんと10万5560票もの投票があったという。

ファイナリストのラインナップは次の通りだ。

会場にはファイナリストの10ブースが並び、壮観だ。果たしてNo.1に輝くのはどのご当地ラーメンなのか？

三大ご当地と言われる札幌、博多、喜多方は貫禄の予選通過。

酒田、喜多方、佐野、尾道と醤油の清湯系が多い中、それぞれダシ感や麺のこだわりの違いを感じていただくと楽しいだろう。長野はその中でもコショーを一杯で異彩を放つ。

濃厚系は札幌味噌、横浜家系、博多の対決となる。どこもかなりファンの多いラーメンなだけに結果が気になるところだ。

塩は京都、山梨と新進気鋭の2つがガチンコ対決。こういう新しいラーメンがどこまで横綱に立ち向かえるかも見ものである。

筆者も早速3杯食べてきたのでレポートしてみたい。

酒田ラーメン（山形県・酒田市＆酒田のラーメンを考える会）

酒田ラーメンは煮干し、昆布の魚介系出汁が効いた醤油味が特徴で、油が浮いておらずあっさり仕上げている。自家製麺率が高いのも特徴。薄皮ワンタン発祥の地でということでワンタンメンが有名だ。

清湯ながら煮干しの効き方がよく、素晴らしいダシ感に唸る。モチっとした中太麺はスープとのバランス抜群。ふわとろのワンタンやトッピングのチャーシューも絶品だ。ブースでは舞妓さんが出迎えてくれた。

甲州地どりラーメン（山梨県・Team KOSYUJIDORI）

こちらは新たに開発された山梨の最新ご当地ラーメン。

山梨県産の甲州地どりの鶏ガラ、もみじ、親鶏などをふんだんに使用した出汁と鶏油、ホンビノス貝や真昆布などから取った魚介系の出汁をブレンドしたスープが特徴。

かなりあっさりと仕上げた鶏のダシ感で引っ張る一杯。甲州地どりの2種類のチャーシューと鶏団子をのせた鶏づくしの一杯だ。

札幌ラーメン（北海道・札幌ラーメン連合）

ご当地ラーメンの横綱・札幌味噌ラーメン。

ブース内で中華鍋で味噌を焼きながらスープを作っており、香ばしい香りで会場を魅了。

まろやかな動物系スープに香ばしい味噌を合わせ、コクのある味わいを放つ。ここに合わせるのは札幌味噌ではおなじみの西山製麺の中太たまご麺。まさに横綱相撲。これは強そうだ。

「日本ご当地ラーメン総選挙」は10月9日（祝）まで新宿・大久保公園にて開催されているので、ぜひお気に入りのご当地ラーメンを見つけに行ってみてほしい。

※写真はすべて筆者による撮影

【関連記事：ラーメン界のタイトルホルダー大集結！「TRYラーメン大賞フェス2023」をラーメンライターがレポート】