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朝6時からガチ炊き! 激烈にウマい! 東京駅に熊本の豚骨ラーメンの名店「天外天」オープン!

井手隊長ラーメンライター/ミュージシャン
駅ナカのお店とは思えないクオリティの見事な豚骨ラーメン

2021年11月12日、東京駅一番街の「東京ラーメンストリート」内に熊本ラーメンの名店「天外天」がオープンする。ここは東京ラーメンストリート内の「ご当地ラーメンチャレンジ」の第2弾として、熊本から3ヶ月限定で出店する。

ラーメン天外天(11月12日オープン)
ラーメン天外天(11月12日オープン)

「天外天」は1989年に熊本の飲屋街でわずか3坪の狭い店としてオープン。その後、話題となり県内の人気ナンバーワンを幾度となく獲得するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を増している。

東京駅への出店に際して、店主の小田圭太郎氏はこう語る。

「東京駅という名誉ある場所からお声掛けをいただき大変光栄です。東京駅とはいえ、この店内の中は全力で熊本の色に染めていきたいと考えています」(小田氏)

熊本ラーメンと言えば豚骨スープの上に黒いマー油(ニンニクの焦がし油)のかかったものが一般的だが、「天外天」のラーメンはそうではない。

6時間かけて豚骨のゲンコツが砕けるまで煮込んだスープに、鶏ガラと地元熊本の薄口醤油、魚醤を加えた一杯。さらにその上にはニンニクをローストして粗めに砕いた自家製ガーリックパウダーをたっぷりかける。

天外天ラーメン
天外天ラーメン

「熊本といえばマー油が特徴的ですが、マー油は多少の苦味が出てしまいます。

うちのスープにはマー油を合わせるのではなく、同じ熊本の“玉名ラーメン”をイメージしガーリックパウダーを合わせました」(小田氏)

豚骨はそこまで白濁させず、すっきりと仕上げているが、鶏ガラを加えることでボディーに厚みが出て、非常にコクのある絶品スープに仕上がっている。ここにガーリックパウダーの中毒性が加わり、唯一無二の一杯になっているのだ。

パツンとした食感の細麺や柔らかなチャーシューも絶品だ。

とろけるような磯の香りのいい海苔は佐賀の「一番摘み海苔」。メンマは福岡の「糸島メンマ」。トッピングへのこだわりも半端ではない。

ニンニクの醤油漬けもインパクト抜群
ニンニクの醤油漬けもインパクト抜群

お好みでニンニクの醤油漬けを加えるとさらに暴力的な旨味が広がる。なかなか東京では食べられない地元感あふれる一杯で、全力でオススメしたい。

辛口天外天ラーメン
辛口天外天ラーメン

もう一つの看板メニュー「辛口天外天ラーメン」は地元の常連客に大人気のメニュー。

自家製の辛味噌をスープに溶かし込んだパンチのあるラーメンだが、豚骨スープが辛味噌に負けることなくさらにボディーの厚い強烈な旨味の一杯に仕上がっている。

駅でこのレベルの豚骨ラーメンにお目にかかれるとは本当に驚きだ。

3ヶ月の期間限定だが、熊本の地元の味をぜひ一度体験してみていただきたい。

ラーメン 天外天

東京ラーメンストリート内(東京駅八重洲南口地下1階(東京駅一番街 地下1階))

営業時間:10:30~23:00(L.O 22:30)

出店期間:2021 年 11 月 12 日(金)~2022 年 2 月 24 日(木)(予定)

※写真はすべて筆者による撮影

ラーメンライター/ミュージシャン

全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。東洋経済オンライン、AERA dot.など連載のほか、テレビ番組出演・監修、コンテスト審査員、イベントMCなどで活躍中。 自身のインターネット番組、ブログ、Twitter、Facebookなどでも定期的にラーメン情報を発信。ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。本の要約サービス フライヤー 執行役員、「読者が選ぶビジネス書グランプリ」事務局長も務める。

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