きのう発表された最新の1か月予報によると、宮城県を含む東北太平洋側は、気圧の谷（低気圧）や寒気の影響を受けやすく、気温は低め、降水量は多めの予想となっています。これまで雪が少ない仙台ですが、今後は雪が降りやすくなる可能性があります。

　その長期予報通り…というわけではありませんが、あす26日(土)は、宮城県の平地でも広い範囲で積雪となる可能性が出てきました。

雪は南岸低気圧だけではない

　宮城県に雪をもたらす低気圧の代表格は、本州の南岸を進む、いわゆる「南岸低気圧」ですが、今回は少し違います。

　きょう25日12時の天気図を見ると、南岸低気圧はありません。しかしながら、山陰地方の沖合の日本海に小さな低気圧が発生しています。まずこの低気圧が、北陸～東北南部付近を横切っていくような形になります。

　そして、あす26日(土)の朝までに関東の東に低気圧ができる予想で、これらの低気圧の北側の雲が宮城県にもかかってくるというわけです。

　これが他の季節であれば普通の雨で何事もなく終わりますが、雪となると少ない降水量でも影響が大きくなってしまいます。

気温の低い時間帯の雪

　今回ポイントとなるのが、気温が最も低い未明～朝にかけて雪が降りやすくなるということです。あす26日(土)の未明～朝は、地上の気温は十分に低く、降った雪があまり解けずにそのまま積もっていく可能性があります。雪雲がどれくらい北上してくるか、どれくらい発達した雪雲がかかるか、まだ予測に多少幅がありますが、仙台市中心部でもこの冬一番の積雪となるおそれがあります。低気圧は宮城県よりも南を通る予想のため、県の南部ほど雪の量は多くなる見込みです。

　あす朝、車などで移動する予定のある方は、早めに起きて状況を確認していただければと思います。