喫煙者のマナーは平成時代と比べてよくなっているか、非喫煙者の意見は
非喫煙者からすれば喫煙行為は忌み嫌うものとの認識を抱く場合も多いだろう。当然、喫煙をしている人の印象は悪くなり、マナーが悪いと判断してしまうこともあるに違いない。一方で、世界的に禁煙の動きは進み、日本でも各種調査で喫煙率は減少しているとの結果もある。それとともに喫煙者のマナーもよくなっているのではとの指摘も見受けられる。それでは非喫煙者の視点では、喫煙者のマナーは改善の方向にあるのだろうか。ネットエイジアが2022年5月に発表した非喫煙者意識調査(※)の結果から確認する。
次に示すのは調査対象母集団の非喫煙者に対しての「喫煙者のマナーが平成時代と比べてよくなっていると思うか」との問いの結果。具体的な期間の設定はないため、いつ頃との比較になるのかあいまいな部分はあるが、一昔前との比較と見ればよいのだろうか。
全体では「喫煙者のマナーが平成時代と比べてよくなっている」との認識を肯定する人は50.4%、否定する人は49.6%となり、ほぼ拮抗する形となった。ただし強い肯定をする人が7.3%にとどまるのに対し、強い否定の人は11.5%となり、強い肯定よりやや多め。
これを年齢階層別に見ると、30代で突出する形で肯定する人が多い結果となっているが(6割強が肯定)、それを除くとおおよそ若年層ほど肯定する人が少なく、年を経るに連れて肯定する人が増える傾向がある。20代では43.0%にとどまるが、60代では54.5%にも達している。
マナーのよし悪しは数量的な判断が難しく、そもそもその類の定点観測的調査が行われている話も聞かない。必然的に回答者の見聞きできる範囲における実体験などが判断の基準となる。喫煙場など公共の場での喫煙機会が減っているのは事実ではあるし、喫煙率が減っているのも確かなので、それをマナーの改善と判断してしまうこともあるのだろうか。
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※非喫煙者意識調査
2022年4月20日から21日にかけてインターネット経由で現在たばこを吸っていない20~69歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比・10歳区切りの年齢階層で均等割り当て。
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