回転寿司の利用時にいくら払うか、平均金額は1804円(2024年版)
回転寿司の長所は自分で食べるネタの種類だけでなく量を調整し、支払金額をある程度コントロールできる点にある。それでは実際に、回転寿司を利用した時にどれほどの金額を支払っているのだろうか。マルハニチロが2024年3月に発表した「回転寿司に関する消費者実態調査2024」(※)を基に確認する。
次に示すのは回転寿司を利用している時に1人あたりいくらぐらい払うことが多いかを尋ねた結果。男女ともに1000円台がボリュームゾーンとなっている。
もっとも、1000円未満では男性は3.3%のみである一方、女性は9.8%。2000円台以降の全区分で男性の方が女性よりも値が高く、男性の方が支払金額が高い≒たくさん食べていることがうかがえる。平均金額は全体で1804円だが、男性では2018円、女性は1590円。428円の差が生じている。
他方、5000円以上は男性で3.1%、女性でも1.1%いるのが目にとまる。今件は支払金額の最高額ではなく、普段の支払金額を尋ねているのに加え、家族などで一緒に行った場合でも1人あたりの金額を聞いていることから、よほどの大食漢であることが見て取れる。正直なところ、1回あたり1人5000円以上の量は想像が難しい。高価なネタばかり食べているのだろうか。
この支払金額について、地域別で見たのが次のグラフ。
甲信越が低く、北海道と関東、北陸が高め。「西高東低」のような地域的傾向は見いだしがたい。他方、地域別の平均利用皿数(寿司限定)を見ると、甲信越では利用枚数が少なく、支払額も少ないので納得はできるが、北陸は利用枚数が少ない地域にもかかわらず支払額は高め。高額なネタが人気なのだろうか。
北海道は皿数は平均とさほど変わりないが(全体数マイナス0.1皿)、支払金額は地域別でトップとなっている。北海道の回転寿司利用者は高めの皿をよく選択する傾向があるのか、あるいは相場そのものが高めとなっているのかもしれない。
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※回転寿司に関する消費者実態調査2024
2024年2月20日から2月22日にかけて、15~59歳の男女に対しインターネット経由で実施したもので、予備調査時点では12323人が調査対象母集団。本調査ではそのうち、月1回以上回転寿司店を利用している人3000人を対象としている。本調査の男女比はそれぞれ1対1。調査協力会社はネットエイジア。
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(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。
(注)「(大)震災」は特記や詳細表記のない限り、東日本大震災を意味します。
(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。