熱中症での救急搬送人員数は1週間で100人(2021年4月26日~5月2日)

↑ まだ5月だが熱中症のリクスはある。(写真:アフロ)

・直近週における熱中症による救急搬送人員数は100人(2021年4月26日~5月2日)。

・年齢階層別では乳幼児が1.0%、少年が19.0%、成人が26.0%、高齢者が54.0%。

・地域別では沖縄県の15人がもっとも多く、次いで群馬県・埼玉県・千葉県・神奈川県・広島県の6人。

総務省消防庁は2021年5月7日、同年4月26日~5月2日の1週間における熱中症による救急搬送人員数が100人(速報値)であることを発表した。消防庁が確認している今年の累計人員数は同数の100人(速報値)となっている。初診時に熱中症を起因とする死亡者は今回週では幸いにもゼロ人だったが、3週間以上の入院加療が必要な重症判定を受けた人は2人が確認されている。

↑ 熱中症による救急搬送状況(週単位、速報値、人)(2021年)
↑ 熱中症による救急搬送状況(週単位、速報値、人)(2021年)

↑ 熱中症による救急搬送状況(速報値、人)(2021年4月26日~5月2日)
↑ 熱中症による救急搬送状況(速報値、人)(2021年4月26日~5月2日)

↑ 熱中症による救急搬送状況(年齢区分比率)(2021年)
↑ 熱中症による救急搬送状況(年齢区分比率)(2021年)

昨年に続き今年の夏も法的拘束力のある電力使用制限令、または数字目標のある節電要請、さらに数字目標無しの節電要請ですら必要は無い。しかし東日本震災から10年が過ぎた今なお、電力需給の観点で不安な状況が継続していることに違いはない。

また2021年5月時点で気象庁が発表した最新の暖候期予報では、平均気温は平年と比べてやや高め(北・東・西日本で平年並または高い確率ともに40%、沖縄・奄美で高い確率50%)とのこと。降水量も平年と比べてやや多めとの予想(北・東・西日本で平年並または多い確率ともに40%)もあるが、熱中症リスクの観点では要注意な状況と判断できる。さらに今年は新型コロナウイルスの流行で、マスク着用を求められる場面が多いことから、熱中症には一層の注意が必要となった。

↑ 暖候期予報(夏(6~8月)の平均気温・降水量)(気象庁、5月時点)
↑ 暖候期予報(夏(6~8月)の平均気温・降水量)(気象庁、5月時点)

消防庁では例年と同じように熱中症による救急搬送人員数の調査とその結果報告について、5月初日が含まれる週の月曜となる4月26日から開始する形で、逐次報告を行うことを2021年4月8日の時点で発表している。なお昨年2020年は新型コロナウイルス流行へ対応する消防のリソースを最優先するために平年の開始予定から延期され、調査開始は6月初日が含まれる週の月曜となる6月1日からとなっていた。

今回発表された各種値は今年の分としては第1週目のものとなる。現時点では速報値であり、今後逐次確定値に切り替えられることになる(確定値は速報値よりもいくぶんの増加が生じることが多い)。

地域別では沖縄県の15人をはじめ、群馬県・埼玉県・千葉県・神奈川県・広島県の6人などが人数の上で上位についている。もっとも絶対数が少ないため、何らかのアクシデント(例えば学校行事による集団の搬送事案)があればすぐに順位が変動する状況ではある。

↑ 東京都の天候と最高気温(度)(2021年4月26日~5月2日)
↑ 東京都の天候と最高気温(度)(2021年4月26日~5月2日)

↑ 大阪府の天候と最高気温(度)(2021年4月26日~5月2日)
↑ 大阪府の天候と最高気温(度)(2021年4月26日~5月2日)

↑ 熱中症による救急搬送状況(救急搬送人員数上位都道府県、人)(2021年4月26日~5月2日)
↑ 熱中症による救急搬送状況(救急搬送人員数上位都道府県、人)(2021年4月26日~5月2日)

消防庁では今件熱中症の救急搬送者の統計ページにおいて、熱中症対策のリーフレットを配布している。また、関連省庁の熱中症に係わるページへのリンクも配し、さまざまな官公庁の対策状況や情報を確認できる。各自治体でも情報提供を展開中(一例:【熱中症に注意しましょう(横浜市 健康福祉局)】)。

↑ 熱中症の応急手当。消防庁配布による熱中症対策のリーフレットから抜粋
↑ 熱中症の応急手当。消防庁配布による熱中症対策のリーフレットから抜粋

まだゴールデンウィークも終わったばかりではあるが、すでに熱中症のリスクに留意しなければならない時期にある。特に今年は新型コロナウイルスの流行という特殊要因が加わっており、熱中症のリスクは確実に積み増しされている。今後も知識、ノウハウを再確認し、自分自身はもちろん周囲の人も併せ、健康管理に留意してほしいものである。

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