月額・定額制で使い放題のサービスを20代はどこまで利用しているのか(2021年公開版)

↑ ついつい使い続けてしまう月額・定額制での使い放題サービス。(写真:アフロ)

インターネット技術の進歩と普及により音楽業界や映像業界などを中心に広まってきた、月額・定額制による使い放題のサービス。遊園地の年間フリーパスと仕組みは同じだが、利用のしやすさから多くの人に受け入れられ、一部の業界では業界の構造そのものを大きく揺り動かす影響力を持つまでに至っている。今回はSMBCコンシューマーファイナンスが2021年1月に発表した調査「20代の金銭感覚についての意識調査2021」(※)の結果から、20代における月額・定額制での使い放題サービスの利用状況を確認する。

最初に示すのは月額・定額制で使い放題のサービスにお金をかけているか、つまり利用している人の割合と、利用している人の平均額の実情。利用している人は34.8%と1/3を超え、その平均額は738円となった。

↑ 月額・定額制で使い放題のサービスにお金をかけているか(20代、かけている人)
↑ 月額・定額制で使い放題のサービスにお金をかけているか(20代、かけている人)

↑ 月額・定額制で使い放題のサービスにかけている平均額(20代、かけている人限定、円)
↑ 月額・定額制で使い放題のサービスにかけている平均額(20代、かけている人限定、円)

34.8%の人が利用しており、その月の平均額は738円。意外と少ないと思っている人もいるかもしれないが、1年で換算すると8856円とそれなりの額になる。その額に見合うだけのサービスを受けていると当人は思っているからこそ、利用し続けているのだろう。

前回年からの推移を見ると、利用している人の割合も、利用している人の平均額も増えている。まだ2回分しか調査されていないがその限りでは、より多くの人が、より多くの額を投入していることになる。

それでは具体的にどのようなサービスを利用しているのか。お金をかけている人限定で複数回答にて尋ねた結果が次のグラフ。

↑ これまでに利用したことがある月額・定額制で使い放題のサービスは(20代、かけている人限定、複数回答、上位陣、男女別)(2020年)
↑ これまでに利用したことがある月額・定額制で使い放題のサービスは(20代、かけている人限定、複数回答、上位陣、男女別)(2020年)

もっとも多くの人が使っているのは動画配信で67.2%、次いで音楽配信の53.4%、そこから値がずっと落ちて雑誌・漫画の14.4%、ゲームの11.8%と続く。話題性の高い自動車は3.4%、腕時計は3.2%、食品宅配は2.9%。

男女別の動向を見ると、動画配信や音楽配信は意外にも(?)男性より女性の方が高い値となっている。雑誌・漫画はほぼ同じ、ゲームやニュースは男性の方が値は高い。意外なのはバッグやアクセサリーにおいても男性の方が高い値であること。あるいは女性は自分で購入するのを望むので、使い放題=レンタルは好まないということなのだろうか。

余談だが、各サービスの利用状況について、お金をかけている人限定ではなく調査対象母集団全体の値を試算したのが次のグラフ。例えば動画配信なら23.4%とあるので、20代全体の1/4近くが月額・定額制で動画配信の使い放題サービスを利用している計算になる。

↑ これまでに利用したことがある月額・定額制で使い放題のサービスは(20代、全体比、複数回答、上位陣)(2020年)
↑ これまでに利用したことがある月額・定額制で使い放題のサービスは(20代、全体比、複数回答、上位陣)(2020年)

やはりインターネット、特にスマートフォン上で気軽に使える、表現を変えると利用ハードルが低くついついお金をかけてしまう動画配信や音楽配信を利用する人が多いことが分かる。自動車や腕時計、バッグなどは1%台で、実質的に誤差の範ちゅうでしかないのが実情ではある。

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※20代の金銭感覚についての意識調査2021

2020年11月6日から9日にかけて、携帯電話を用いたインターネット経由で20代男女に対して行われたもので、有効回答数は1000件。男女・20代前半と後半の区切りで均等割り当て。未婚者783人、既婚者217人。調査協力機関はネットエイジア。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

(注)本文中の写真は特記事項の無い限り、本文で記述されている資料を基に筆者が作成の上で撮影したもの、あるいは筆者が取材で撮影したものです。

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(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロではないプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。また「~」を「-」と表現する場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。