アメリカ合衆国にとって現在と今後、重要なパートナ国はどの国なのかをさぐる(2020年公開版)

↑ アメリカ合衆国国民が「パートナー」と認識している国は?(写真:アフロ)

「パートナー」とは多様な意味合いを持つ言葉。配偶者のように一生を寄り添う深い意味を持つ場合もあれば、仕事の上での共同作業相手や取引先のような特定の視点における親しい関係を意味することもある。今回は外務省が2020年3月に発表した「米国における対日世論調査」(※)の結果から、政治や経済、外交方面などを包括した、総合的な国同士の付き合いとしての「パートナー」となる国に関するアメリカ合衆国国民の考えを確認していく。

次に示すのはアメリカ合衆国の一般人に対し、「現在重要なパートナー国は次のうちどの国か」「今後重要なパートナー国は次のうちどの国か」に関して、複数回答で尋ねた結果。一般人における各国への認識、信頼、結びつきにおける総合評価的な値と見てよいだろう。要は「今現在この国との付き合いは大切」「今後この国との付き合いは大切になるに違いない」とアメリカ合衆国民がどの国に対して思っているかである。

↑ アメリカ合衆国にとって現在/今後重要なパートナーは(一般人、複数回答)(2019年度)
↑ アメリカ合衆国にとって現在/今後重要なパートナーは(一般人、複数回答)(2019年度)

現在パートナーとの認識度が一番高い対象国は日本。45%の人が日本は重要なパートナーだと考えている。次いでイギリス、カナダ、韓国、ドイツ、フランス、オーストラリアと続く。物理的な距離感ではなく、経済的な観点、政治外交面での評価を積み重ねて、その総合点の高い順だと考えれば、納得のいく値ではある。

一方今後となるとトップはやはり日本、そしてカナダ、次いでイギリス。第2位の国との差を見比べると、日本は現状よりも高い評価を受けているようだ。

おおよその国が現在・今後でさほど変わりない順位を示しているが、現状と比べて今後の値が大きな伸びを示している国を見ると、中国やロシアのような対峙国、メキシコやブラジルのような近隣国において大きな伸びが確認できる。他方、インドや南アフリカの伸びは理由を見つけるのが難しい。

あくまでも今件は一般人の認識であり、アメリカ合衆国の国策を意味するものではない。とはいえ、一般人の代表である議員が国策に携わることを考えれば、まったくの的外れな方向性とも言い難い。色々と考えさせられる結果ではある。

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※米国における対日世論調査

直近分は外務省がハリス社に委託し、アメリカ合衆国内において電話により2019年11月に実施されたもので、有効回答数は一般人1015人(18歳以上)・有識者200人(政官財、学術、マスコミ、宗教、労働関係などで指導的立場にある人物)。過去の調査もほぼ同条件で実施されている。

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