SNSか新聞社公式サイトか…インターネットでのニュースはどのサイトで見るのか(2019年公開版)

↑ インターネットでニュースを見よう、ではどこのサイトで見ようか?(写真:アフロ)

多くの人達がインターネット経由でニュースを見ている。それではその人達は具体的にどのようなサイトでニュースを見ているのだろうか。新聞通信調査会が2019年11月に発表した「メディアに関する世論調査」(※)の結果を基に確認する。

今調査対象母集団では2/3強が頻度は問わず、そして毎日ならば4割強がインターネット経由でニュースを閲覧している。

↑ インターネットニュースの閲覧頻度
↑ インターネットニュースの閲覧頻度

それではこのインターネットニュースの閲覧者は、どのようなルートでニュースを取得しているのだろうか。おおよそ想定できる選択肢「ポータルサイト」「SNS(ソーシャルメディア)」「新聞社・通信社・テレビ放送局の公式サイト」「キュレーションサイト」と、それ以外をまとめて「その他」で提示し、複数回答で尋ねた結果が次のグラフ。なお「キュレーションサイト」は2018年度から選択肢に加わっている。

↑ インターネットニュースを見る時、アクセスするサイト(複数回答、該当者限定)
↑ インターネットニュースを見る時、アクセスするサイト(複数回答、該当者限定)

直近年度では検索エンジンなどのポータルサイトに掲載されている、新聞社や通信社などから配信のニュースを見ている人がもっとも多く83.2%。次いでLINEやTwitter、FacebookのようなSNS(「SNS」の言葉の意味として厳密にはLINEは該当しないが、広義では該当し、今件調査でもSNSとして扱っている)で見ているとの人が34.5%。新聞社や通信社、テレビ放送局のような従来型の報道メディアが直接提供しているインターネット上のニュースを見ている人は13.2%。スマートニュースやグノシー、News Picksのようなキュレーションサイトで見ている人は13.0%。その他、例えば個人サイトや個別商品・サービスなどの企業サイト、プレスリリース集約サイトなどでニュースを確認する人は0.8%に限られている。ポータルサイトを利用する人がこれだけ多数に上るのは、そのサイト自身の信頼性に加え、多サイトを巡ること無く一か所でまとめて確認できる利便性によるところが大きい。個別の専門店にそれぞれ足を運ぶより、何でもそろうコンビニやスーパーでまとめ買いするようなもの。

「その他」以外について直近年度分を、回答者の属性別で区分したのが次のグラフ。

↑ インターネットニュースを見る時、アクセスするサイト(複数回答、該当者限定、属性別)(2019年度)
↑ インターネットニュースを見る時、アクセスするサイト(複数回答、該当者限定、属性別)(2019年度)

高齢層における、新聞やテレビのような従来型メディア好き、権威を好む傾向は、インターネットニュースの取得元にも反映されている。結局配信元が異なるのみで中身は同じ内容であることが多いものの、ポータルサイトやSNSではなく新聞社やテレビ放送局などそれぞれの、そしてリアルな媒体と密接につながりのあるサイトでチェックをする傾向があるようだ。70歳以上では新聞社・通信社・テレビ放送局の公式サイトを用いる人が約1/4もいる。一方で今件はポータルサイトそのものの機能における利用傾向ではないものの、30代以降では8割以上がポータルサイトを使っているのは興味深い。

SNSがインターネットにおけるニュース取得の手段として有用な認識をされている実情もつかみ取れる。特に若年層では多くの人が利用しており、18~19歳と20代ではポータルサイトとほぼ同じの利用率が確認できる。SNS単体で取得できるニュースは見出しや概要のみのものが多いが、それで十分と考える、割り切る人が多いのだろう。

あるいは元々SNSからインターネットの利用に入り、その中でニュースも見るようになっただけ、つまり最初から「インターネットでニュースを見る」とは、SNSで閲覧するような概要のみのニュースを見るものが常識との理解をしているのかもしれない。

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※メディアに関する世論調査

直近分となる第12回は2019年8月23日から9月10日にかけて住民基本台帳からの層化二段無作為抽出法によって抽出された18歳以上の男女個人5000人に対して、専門調査員による訪問留置法によって行われたもので、有効回答数は3051人。有効回答者の属性は男性1467人・女性1584人、18~19歳58人・20代296人・30代390人・40代540人・50代490人・60代538人・70代以上739人。過去の調査もほぼ同じ条件で行われている。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

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(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロで無いプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。また「~」を「-」と表現する場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。