Yahoo!ニュース

社会一般における男女の地位の平等感の実情をさぐる(2019年公開版)

不破雷蔵「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者
↑ 食事の場など社会一般における男女の平等感は。(写真:ペイレスイメージズ/アフロイメージマート)

能力や経験、資格の有無ではなく、単純に男女の違いで男性、あるいは女性が優遇されるという、男女間における地位の不平等さ。社会一般に関してはどのような認識がされているのだろうか。内閣府が2019年11月に発表した「男女共同参画社会に関する世論調査」(※)の結果から確認していく。

回答者自身が認識する男女の地位の平等感について、「社会通念・慣習・しきたりなど」の観点で「男性が非常に優遇」「男性が優遇」(以上男性優遇派)、「女性が優遇」「女性が非常に優遇」(以上女性優遇派)、そして「平等」「分からない」の計6選択肢の中から選んでもらった結果が次のグラフ。全体では70.1%の人が男性優遇派となった。「平等」は22.6%、女性優遇派は2.3%に過ぎない。

↑ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感(男女別)(2019年)
↑ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感(男女別)(2019年)
↑ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感(男女別・年齢階層別)(2019年)
↑ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感(男女別・年齢階層別)(2019年)

認識の上では男性優遇派であるとの意見が多数を占めている。「平等」は2割程度と低め。「男性は『女性優遇』」「女性は『男性優遇』」の値は相対する性別よりも大きいが、女性優遇の値が少なすぎて、事実上誤差の範囲となっているのが実情。

年齢階層別では男女ともに30~60代では男性優遇派の値が高め、18~29歳と70歳以上で低めの値が出ており、後者では同時に「平等」の認識が高めとなる動きが生じている。18~29歳では実社会での経験がまだ浅いから、70歳以上では男女という区分がそれほど日常生活で用いられなくなっているからだろうか。

「分からない」の回答の値が1割にも達していない、つまり「社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感」については明確な認識を持つ人が多いこと、そして男女間ではすべての年齢階層で「平等」の値が女性より男性の方が大きいことも特徴的ではある。

なお今回のデータはあくまでも回答した人の主観による認識。具体的な制度や数字に基づいた、男女平等の関係を示したものではない。その点に注意をした上で、データを見てもらえるとありがたい。

■関連記事:

平均時間は男女ともに6時間強…睡眠時間の現状をさぐる(2018年発表版)

日本の学歴と完全失業率との関係を男女別にさぐる(2019年公開版)

※男女共同参画社会に関する世論調査

数年に一度、不定期の形で実施されているもので、直近分は2019年9月5日から9月22日にかけて、日本国内に居住する18歳以上の日本国籍を有する者の中から層化2段無作為抽出法によって抽出された者を対象に、調査員による個別面接聴取法で行われた。有効回答数は2645人。男女比は1238人対1407人。年齢階層比は18~19歳55人・20代186人・30代279人・40代445人・50代448人・60代520人・70歳以上712人。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

(注)本文中の写真は特記事項の無い限り、本文で記述されている資料を基に筆者が作成の上で撮影したもの、あるいは筆者が取材で撮影したものです。

(注)記事題名、本文、グラフ中などで使われている数字は、その場において最適と思われる表示となるよう、小数点以下任意の桁を四捨五入した上で表記している場合があります。そのため、表示上の数字の合計値が完全には一致しないことがあります。

(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロで無いプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。また「~」を「-」と表現する場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

不破雷蔵の最近の記事