78.4%が周りの人のたばこの煙を不快に思っている(2019年公開版)

↑ 喫煙者本人以外にも影響を及ぼす副流煙。非喫煙者にとっては迷惑この上ない。(写真:アフロ)

健康志向の高まりなどを受け、喫煙者数・率は漸減の傾向にある。たばこが忌避される原因の一つには、喫煙者自身だけでなくその周辺にいる人も、たばこの副流煙によって喫煙しているのと同じような状態に置かれて(間接喫煙)しまいかねないとの実情がある。それでは世間一般では周囲の人が喫煙している人のたばこの煙について、どれほどの人が不快感を覚えているのだろうか。内閣府大臣官房政府広報室が2019年9月に発表した「がん対策・たばこ対策に関する世論調査」(※)から確認する。

次に示すのは回答者本人が認識する、周りの人のたばこの煙に関する不快感。世間一般がどのような考えなのかではなく、回答者がどう考えているかを答えてもらったもの。個々の意見の回答の集約のため、結果は属性全体としてどれほどの人が不快と思っているのか否かを確認できる。

↑ 周りの人のたばこの煙について不快に思うか(2019年7月)
↑ 周りの人のたばこの煙について不快に思うか(2019年7月)

全体では「不快に思う」+「どちらかといえば不快に思う」で78.4%の人が「不快に思う」派、「どちらかといえば不快に思わない」+「不快に思わない」で20.0%が「不快に思わない」派。圧倒的多数の人が、周りの人のたばこの煙を不快に思っていることになる。

男女別では圧倒的に女性の方が「不快に思う」派が多く、実に86.4%に達している。強い不快感を示す「不快に思う」だけでも68.5%で7割近く、男性の「不快に思う」派とさほど変わらない値なのが特徴的。それだけ女性のたばこの煙に対する忌避感が強いのだろう。

年齢階層別ではさほど大きな違いは出ていないが、「不快に思う」派は30~40代でやや低め、18~29歳と50~60代でやや高めに出ている。18~29歳と50~60代で高めなのは、健康に留意する人が多いからなのだろうか。

この副流煙への忌避感の度合いは、例えば回答者自身が喫煙をしているか否か、家族に子供がいるか否かで大きな違いが出るものと思われる。しかしながら今回の調査ではそれらのような属性に区分した上での値は公開されていない。特に喫煙者・非喫煙者間の副流煙への認識の違いは興味深い結果が出るであろうことから、残念ではある。

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※がん対策・たばこ対策に関する世論調査

2019年7月25日から8月4日にかけて、層化2段無作為抽出法によって選ばれた全国18歳以上の日本国籍を持つ人に対し、調査員による個別面接聴取方式にて行われたもので、有効回答数は1647人。男女比は774対873、世代構成比は18~19歳29人・20代126人・30代178人・40代295人・50代268人・60代324人・70歳以上427人。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

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(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。