2月14日のバレンタインデーに向けてチョコレートの話題には事欠かない昨今。実際にはいつ頃チョコは買われているのか。総務省統計局が定期的に調査を実施し、その結果を公開している「家計調査」の内容から確認していく。

「家計調査」では二人以上世帯(原則夫婦世帯)においてのみ、日次の動向に関する調査も行われている。世の中全体の動向を推し量るのには総世帯(単身世帯+二人以上世帯)の値が望ましいのだが、存在しない以上仕方が無いので、この二人以上世帯における日々の支出(=消費)額から、「チョコレート」、そしてその類似品でありバレンタインデー用のギフトとして購入される「チョコレート菓子」がバレンタインデーに向けてどのように買い進められていくのかを確認する。

加えて「他の洋生菓子」も調査項目として追加する。これはバレンタインデーはともかく、その翌月のホワイトデーで対象となる種類の菓子が含まれるからである(なお「キャンデー」も単独項目として「家計調査」には用意されているが、バレンタインデー・ホワイトデーともに特異な動きは無かったので、今回は省略する)。それぞれの商品区分は次の通り。

●チョコレート

・原則として、チョコレート生地の重量が60%以上のもの

 例…アーモンドチョコレート、麦チョコ

●チョコレート菓子

・原則として、チョコレート生地の重量が40%以上60%未満のもの又は準チョコレート生地が60%以上のもの

●他の洋生菓子

・エクレア シュークリーム

・ワッフル クレープ バームクーヘン

・アップルパイ

・ロールケーキ パウンドケーキ マドレーヌ

・ババロア ムース

・スイートポテト

現時点で日次データが取得できるのは2018年11月分まで。そこで前年度に該当し、バレンタインデー関連の動向を推し量れるように、2017年12月から2018年3月までの日々の支出に関して、「チョコレート」「チョコレート菓子」の金額を確認する。

↑ 二人以上世帯における平均支出額(日次、品目別、円)(2017年12月~2018年3月)
↑ 二人以上世帯における平均支出額(日次、品目別、円)(2017年12月~2018年3月)

「チョコレート」は2018年のバレンタインデーでは当日の2月14日(水曜)の購入額が最多で、前日の2月13日(火曜)がそれに続く。ただし2月10日(土曜・建国記念の日)から2月12日(月曜・建国記念の日の振替休日)にかけてはバレンタインデー直前の連休となったことから、いずれの日も高額を計上している。

また「チョコレート菓子」はバレンタインデーやホワイトデーに関して、イレギュラー的な動きは無い。バレンタインデーなどはあくまでもチョコレートのイベントであり、チョコレート菓子はほとんど無視されると見てよい。

ホワイトデーといえばキャンデーやマシュマロのような洋菓子がイメージされるが、キャンデーについてはほとんど動きが無いものの、「他の洋生菓子」は明らかにホワイトデーに向けた上昇ぶりを見せている。ただし購入額はバレンタインデーの「チョコレート」にははるかに及ばず。興味深いのはホワイトデーの直前に当たる3月11日(日曜)にも「チョコレート」の販売額が伸びていること。ホワイトデー用のギフトとしても、チョコレートの類が用いられる事例は少なからずあるようだ。

ちなみにバレンタインデーにおいては、チョコレートだけで無くケーキの類もギフトとして用いられるケースがある。しかし2018年においては明確な支出額の上昇振りは見られなかった。

↑ 二人以上世帯における平均支出額(日次、ケーキ、円)(2017年12月~2018年3月)
↑ 二人以上世帯における平均支出額(日次、ケーキ、円)(2017年12月~2018年3月)

12月24日は当然クリスマスイブ、そして3月3日はおそらくひな祭りのためにケーキが買われているものと考えられる。さらに興味深い話だが、バレンタインデーやひな祭りでは見られない現象として、クリスマスイブの翌日、クリスマス当日にも「ケーキ」は高い値を計上している。イブでは無くてクリスマス当日にケーキを食べようとの動きに加え、ピークとなるイブを過ぎてセールス価格となったケーキを購入するパターンも少なからずあるのでは無いだろうか。

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