「とりあえず」と最初に食べることが多いネタは?…回転寿司ネタ選択事情をさぐる
・2018年時点で最初に食べるネタとしてもっとも多くの回転寿司店利用者に選ばれているのはサーモン。次いでマグロ(赤身)、マグロ(中トロ)。
・最後に食べるネタとしてもサーモンがもっとも多く選ばれている。次いで玉子、マグロ(中トロ)。
・普段よく食べているネタのトップはサーモン、我慢することが多いネタのトップはマグロ(大トロ)。
最初も最後もサーモンがトップ
多彩なネタを楽しめる回転寿司だが、食事量とお財布の中身には限度があり、すべてを好きなだけ食べられるわけでは無い。どのようなネタが好んで食べられているのか。マルハニチロが2018年3月に発表した「回転寿司に関する消費者実態調査2018」(※)を基に、複数視点で確認する。
まずは回転寿司店に入って実際に食事をする際に、最初に何を食べるか、そして最後のしめとして何を食べるかを尋ねたもの。最初も最後も最上位についたのはサーモンだった。
最初のネタとしてはサーモンがもっとも多く2割近く。次いでマグロ(赤身)が11.5%、マグロ(中トロ)が7.5%、ハマチ・ブリが6.8%と続く。寿司関連で通の人の話によると、カウンタータイプの寿司屋においては注文に関して「この順に頼むのが通だ」的なものがあるとのことだが、回転寿司店ではそこまでかしこまったことは考えず、好きなものを頼めばよい。とはいえ男性は1回の回転寿司で食べる寿司の量は平均11.1皿・女性は7.9皿と今調査で明らかにされており、前座的なネタばかりを選んでお腹を満たしたのでは、メインディッシュ的なネタを十分に堪能できなくなる。
一方最後に食べるネタだが、最初に食べるネタと比べて回答が分散しているようで、上位層の回答率が低め。それでもトップはこちらもサーモンがついている。次いで玉子、マグロ(中トロ)、エビなどが続く。「そういや自分も最後にはこれを食べるよな」と同意感を覚えるラインアップではある。
最初=いつものネタ!?
次に示すのは同じ回転寿司のネタで、普段よく食べているもの、そして好みのネタで是非とも食べたいのだが、値段などの事情で我慢することが多いネタを尋ねた結果。
普段から多く食べているネタはサーモン、マグロ(赤身)、ハマチ・ブリ、そしてマグロ(中トロ)。そして食べたいけれども我慢することが多いのはマグロ(大トロ)が圧倒的で、次いでマグロ(中トロ)、ウニ、アワビと続く。やはり値段がネックのようだ。
そして興味深いことに、1枚目のグラフとの比較で、「最初に食べるネタ」と「普段多く食べるネタ」が非常に似通っていることが分かる。過去の調査では「最後に食べるネタ」と「我慢することが多いネタ」も似ている傾向があったが、直近の2018年に限ればその傾向は見受けられない。
回転寿司におけるネタの選択は、最初に食べるものを普段からよくいただくことが多いとの結果。ネタの選択をしている自分自身を思い返せば、なるほど確かにその通りと納得させられてしまう次第ではある。
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※回転寿司に関する消費者実態調査2018
2018年2月27日から2月28日にかけて、関東(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・栃木県・茨城県・群馬県)・関西(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県)それぞれの在住の15歳から50代の男女に対しインターネット経由で実施したもので、予備調査時点では5067人が調査対象母集団。本調査ではそのうち、月1回以上で回転寿司店を利用している人1000人を対象としている。本調査の男女比・地域比率はそれぞれ1対1。調査協力会社はネットエイジア。
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