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意外に気になる睡眠時間の現状を探る

不破雷蔵「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者
↑ 読書をしたいがために睡眠時間を削ってしまった経験、誰にでもあるはず

日々の生活には欠かせない行動の一つが「睡眠」。時間には限りがあることから、多忙な際には削りがちとなり、それが体調不良をはじめとしたトラブルの原因となることも。現状における平均睡眠時間の実態を、総務省情報通信政策研究所が2014年9月に確定報を発表した「平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」から探っていく。

次に示すのは各世代、あるいは性別の平均睡眠時間を平日、休日の別に記したもの。行為率、つまり睡眠をとった人は100%であることから、全体値がそのまま平均睡眠時間となる。例えばスマートフォンの平均利用時間のような、「使わない人も合わせた全体の平均値」なのか「使った人に限定した平均値」なのかの判断の必要は無い。

↑ 平均睡眠時間(2013年、1日あたり)
↑ 平均睡眠時間(2013年、1日あたり)

調査対象母集団全体の平均睡眠時間は平日で7時間12分、休日で8時間29分。休日は1時間強長く、平日の睡眠不足を補っている形となる。起床時間を遅くして調整しているのだろう。土日はいつもよりゆっくりと起きるように目覚ましをセットしたことは、誰にでも身に覚えがあるはずだ。また男女別では平日はほとんど変わりないが、休日は男性の方がやや長めとなっている。男性の方が就業者率が高いことから、平日の睡眠不足を休みで補う場合が多いのか。さらに女性は休日でも家事は一定量求められるので、あまり遅起きは出来ないのかもしれない。

世代別に見ると平日は中堅層が一番短く、40代では7時間を切る。そして60代が一番長く7時間44分。休日になると若年層ほど平日との差が大きく、10代では2時間近い差が生じている。50代までは平日と休日の差が大きいのは、学校や会社勤めで生じた睡眠不足・体力の消耗を休日でカバーしているものと考えられる。ところが60代になると「毎日が休日」となることから平日の睡眠時間を短くする必要が無くなるため、休日・平日の差がほとんど無くなる。

今件各値はあくまでも平均値だが、インターネット調査などでないことから(全国125地点をランダムロケーションクォーターサンプリング(調査地点を無作為に抽出、地点ごとにサンプル数を割り当て、該当地域で調査対象者を抽出する方法)によって抽出し、訪問留置調査方式により、13歳から69歳を対象とする1500サンプルを対象としたもの)、調査様式による偏りも気にしなくて済む、実情に近い値。自分自身の日常生活と比較し、その過不足分の考察に役立ててほしいものだ。

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「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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