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「いざマスク」他人が気になる替え頻度

不破雷蔵「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者
↑ 風邪はもちろん花粉や黄砂対策としても重宝されるマスク。果たして交換頻度は?

マスク交換、1日1枚が最多

春は風邪、花粉や黄砂、さらにはPM2.5などの影響から、マスクをする姿の人を多く見かける季節でもある。病院をはじめとした衛生関連施設だけでなく、コンビニやスーパーの店員のマスク姿も珍しくない。こんな昨今、自分も良く使うマスクについて、他人の使用状況を気にしたことはないだろうか。今回はインターワイヤードのDIMSDRIVEが2014年3月に発表したマスクに関するアンケート調査結果から、気になる他人の「マスクの取り替え事情」を確認する。

理由を特定せず(風邪、花粉症や黄砂対策など)、ともかくマスクをする人は、今調査対象母集団では72.1%に達していた。それらマスク着用者に、自分のマスク利用時における交換頻度を尋ねた結果が次のグラフ。6割近くは「1日に1枚」との回答となった。

↑ マスクはどの位の頻度で新しいものに取り換えるか(マスク着用者、択一)
↑ マスクはどの位の頻度で新しいものに取り換えるか(マスク着用者、択一)

朝に新しいを用意して装着、必要な場合は床に就くまで付け続け、寝る前に廃棄処分とする。効果的かつ快適な使用のために取り替えは必要不可欠だが、1日で1枚というキリの良さも、多くの人がこの頻度である事由なのだろう。

続く回答率の項目は「それ以下」、つまり4日以上で1枚の交換頻度。区切りのよいところ、そして分かりやすい1週間単位の交換の人が多いと思われる。あるいは壊れるまで使い続けている可能性すらある。マスクの質によっては2日、3日で、口と接している面の生地がもさもさとして来るなど、マスクを使うと逆に不快感を覚える事態も生じてくる。「取り替えたことは無い」も合わせ、利用実態としては「信じられない」感は強い。

もっとも見方を変えれば、7割以上の人は「1日1枚以上交換する」という結果になる。1日1枚が大勢を占めていると判断しても問題はあるまい。

マスクの交換タイミングは?

マスクの交換頻度は、その劣化度合いが影響している可能性がある。その劣化状況も合わせ、交換頻度と連動性が高いのが、「新しいマスクに取り換えるタイミング」。半数以上の人はマスクの劣化動向に関わらず、1日ごとに新しいものへと取り替えるとしている。

↑ 新しいマスクに取り替えるタイミングは(複数回答)(マスク着用者)
↑ 新しいマスクに取り替えるタイミングは(複数回答)(マスク着用者)

次に多いのは「くしゃみのだ液や鼻水がついた」で26.6%。付着状況を考えればマスクの内側が対称面に他ならず、その部分と口や鼻を接触させ続けるのは、不快以外の何ものでもない。マスクの意味を考え直せば、そのまま使い続けるのは非合理的でもある。「内側が湿気などで不快になる」なども似たような理由といえる。

一方、「目に見える汚れなどがある」など、主に外観から交換を決める場合も多い。これはマスクが他所からのホコリを防いだり、逆に自分のせきやくしゃみなどで生じるつばなどを周囲に飛散させないとする衛生面よりも、眼鏡などのように自分の顔の装着品の一種としての問題に重点をおいた上での話となる。マスクが多分に他人の目にも気遣って使っていることを再認識させられる。衛生面で問題がなければ、型崩れなどが起きても、自宅でなら使い続けるに違いない。

衛生面を考えればマスクは毎日取り替え、さらに口に接する面が汚れた場合には逐次交換するのが好ましい。「他人も多分そうだろうし、週一位でいいや」と思っている人がいたら、これを機会に改めることをお勧めしたい。

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「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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