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女性の室内での靴下、寒さ対策の履き始めはいつからか

不破雷蔵「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者
↑ 寒さ対策に室内でも靴下を履く人は多い。いつごろから履きはじめるのだろうか

特に冷え性に苦しむことが多い女性においては、防寒対策の一環として足冷えを防ぐため、靴下を履く事例は多い。次以降のデータはLIXILが2013年10月に発表した、関東地域の既婚女性を対象にした調査結果によるものだが、それによると居住環境がマンション・一戸建てを問わず、全体では9割強が冬場に靴下を履いている。夏場には履かずとも、寒さ対策を意識して冬に履くようになる人は7割から8割に登る。

↑ 室内で靴下を履く人(寒さ対策として・年中)
↑ 室内で靴下を履く人(寒さ対策として・年中)

若年層がやや低いのは格好を気にしてのことだろうか。

これらの人に対し寒さ対策として靴下を履く場合、その時期を尋ねた結果が次のグラフ。ボリュームゾーンは10月から11月。秋が深まり冬物を出す前後に、靴下も装着し、寒さに備える人が多いようだ。

↑ 寒さ対策として室内で靴下を履くか、履く場合はいつごろからか
↑ 寒さ対策として室内で靴下を履くか、履く場合はいつごろからか

居住環境別に見ると10月の時点で靴下を履く人はマンションが29.2%。ところが一戸建てはすでに38.1%と4割近くの人が履いている。11月に入るとそれぞれ累計で75.7%・一戸建て76.9%とほとんど差は無くなるものの、まだ一戸建ての方が多い。寒さ対策には一戸建て居住者の方が敏感。

これは先の記事「冬場のエアコン温度、何度にする?」でも記した通り、マンションと一戸建てではエアコンの平均暖房設定温度に1度ほどの差が生じており、一戸建ての方が低いことを思い返せば理解は出来る。

↑ 冬場のエアコンの暖房設定温度は(エアコン利用者限定)(再録)
↑ 冬場のエアコンの暖房設定温度は(エアコン利用者限定)(再録)

室内の密閉度がマンションと比べて低く、面積も大きい一戸建てでは、家の隅から隅までをくまなく温めると、電気代も馬鹿にならない。そこで室内全体の温度が低い分、中で暮らす一人一人の工夫で、暖かさを得る必要がある。その工夫の一つが「防寒対策の靴下着用」。「寒さ対策には靴下ははかない」との回答も、マンションが8.5%なのに対し、一戸建ては6.2%に留まっているのもこれなら納得できる。

「室内で靴下を履くのは行儀が悪い」という人もいる。しかし靴下を履けば足元を(少なくとも裸足よりは)冷やさずに済むのもまた事実。冷え性防止、さらには電気代の節約、健康維持のためにも、早めに靴下を履いて冷えに備えたいものだ。

…ちなみに「年中靴下を履く」人が少数なのは、行儀作法の他に、多分に湿気・温度が多い時期では、足が蒸れて水虫などのリスクがあるのが主要因だと思われる。個々の環境に合わせ、臨機応変に対応するのがベストである。

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「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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