1980年代末から90年代。PERSONZの音楽に支えられたリスナーは多いことだろう。疾走感あふれる7色に輝くビートとメロディ。パワフルかつ繊細な魅力を放つ女性ヴォーカリスト、JILLの歌声には魔法の力があると信じていたあの頃。

1989年3月24日にリリースされた、3rdアルバム『NO MORE TEARS』に収録された大ヒット曲「DEAR FRIENDS」。 ドラマ『ママハハ・ブギ』（TBS）の主題歌といえば、共感してくれるリスナーも多いのではないだろうか。

そんな語り継ぐべき名曲を持つPERSONZの、30周年となる武道館公演『PERSONZ ~ DREAMERS ONLY SPECIAL 2014-2015 ROAD TO BUDOKAN FINAL ~』が今週末、6月26日（金）に開催される。

ことのきっかけは2011年7月24日に新潟で開催されたツアーファイナルだった。そこで「3年後、結成30周年となるとき、もう一度武道館でライブをやる！　みんなで『DEAR FRIENDS』を武道館で歌いたい！」と宣言したのだ。

2011年当時、フリーエージェントであり、自主制作や単独ツアーを続けてきたPERSONZ。この無謀とも思えるチャレンジは、ファンによる熱烈なる応援、そしてテイチク、EMI、エイベックスなど、レコード会社や業界で活躍する有志スタッフの後押しという、様々な枠を超えたPERSONZを愛する賛同者のサポートによって現実のものとなる。

PERSONZが、武道館でライブを実施するのは実に24年ぶり3回目だ。

そして、武道館公演に先んじて6月3日（水）にリリースされた20thアルバム『夢の凱旋-TRIUMPH OF DREAM-』は、不屈のロックスピリットによって生まれた夢の勝利を表現しているポップアルバムだ。ロックの聖地、新宿LOFTで誕生した、80年代初期より活動を一度たりとも止めたことのない、PERSONZの新たな物語がここからはじまっていく。同時代を歩んだ、ARBもBOφWYも今はいない。しかし、PERSONZは当時と変わらない輝きで走りつづけているのだ。

6月26日（金）に開催される日本武道館公演のチケットは、現在も発売中。80年代から続いていく終わらない夢。JILL曰く「みんなで『DEAR FRIENDS』を武道館で歌いたい！」。お見逃しなく。