ピーク過ぎてもつらい花粉症の原因は網戸?! ラクで確実な窓掃除方法とは?
スギ、ヒノキの花粉飛散ピークが終わりを告げつつある4月末、「風薫る」と表現される季節。かつ、なにせ換気推奨のコロナ禍でもありますから、窓は、開けておけるものなら開けておきたいもの。でも、まだなんとなく花粉の気配を濃厚に感じてしまう窓辺だったりはしませんか?
戸建てやマンションを問わず、窓ガラスや網戸には空気中を飛散する花粉が少なからず付着していると考えられます。風向きや階数によって、また掃き出し窓か腰高窓かなどの位置や面積によってその多寡には差があるにせよ、花粉を付けたままで窓を開けての自然換気を行おうものなら、余計な花粉を家の中に入れてしまいかねないリスクが常にあるのです。
とはいえ窓、網戸……面積が意外と広いし、花粉も付いているかもしれませんし、掃除なんて考えるだけでも億劫ですよね。そこで今回は便利な道具を使うことで、サッと取りかかり、パッと終え、そこそこの効果を得ることのできる類の窓・網戸掃除の仕方をご紹介します。水や洗剤でジャブジャブやるような本格的な窓・網戸掃除をどうしても行いたい方にはちょっと物足りないかも知れませんが、当座の汚れは十分取れますのでぜひ試してみてください。
用意するもの
・弱アルカリ性の洗剤が染み込ませてある住宅掃除用ウエットシート(床掃除用でも可)ないしは網戸掃除用ウエットシート
・洗車、ワックスを謳った掃除用ウエットシート
※いずれのシートも100円ショップで購入可能。多めに用意しておいたほうが無難。
・古タオル(フェイスタオル大くらい)ないしは新しい食器洗い用などのスポンジ(平たい安価なもので可)
・サージカルマスク
・メガネ
ポイント
・網戸を掃除するウエットシートは、ペラペラな状態で手に持って拭くのではなく、「手のひらサイズに畳んだタオルかスポンジに軽く巻きつけて」掃除に使うようにします。そうすることで力を分散させながら汚れを落とすことができ、かつ網戸の網を傷めにくくなります。
・使ったシートには花粉が付着しているので速やかに捨てましょう。
・屋外側の網戸には煤煙、花粉など油性でベタつく性質の汚れが付着しやすいため、洗剤成分は中性よりアルカリ性の方が汚れ落とし効果が高いです。
・うっかり花粉を吸ってしまったり目に入れてしまわないようにマスクやメガネでガードしましょう。
手順
網戸と窓ガラスを掃除する際の順番は、汚れの度合いから、
・網戸外側→網戸内側→窓ガラス外側→各々の枠、サッシ
・窓ガラス内側+カーテン(洗濯)
のように行います。やってみれば分かりますが、窓ガラスを掃除した後から網戸に着手すると、網戸の汚れが窓ガラスに付着し汚れてしまい二度手間になるので注意してください。
網戸も窓ガラスも、左→右のように一方向に手を動かし、かつ下から上に向かって拭いていくようにすると汚れ落とし効率が良いのでオススメです(汚れは下方に多い)。拭き跡に筋のように汚れが残ってしまった場合は、シートの新しい綺麗な面でその筋の上部分を再度拭けば綺麗になります。
金物のサッシ部分は、「洗車、ワックスを謳った掃除用ウエットシート」を使うと、汚れを落とすための一度拭きでも良いツヤが出て仕上がりが良く、手早く綺麗になるのでオススメです。窓の外側につく汚れというのは、クルマの外側に付着する汚れとほとんど同じだからです。同じ理由で集合住宅の共用廊下などに面した金属製の面格子の掃除にも適しています。
窓ガラスの内側、カーテン部分は汚れの種類が違うので、網戸等とは日を変えて行ってもいいでしょう。
ところで掃除を終えた網戸には、「網戸用花粉フィルター」という商品を張り込むと花粉のみならず排気ガス(煤煙)、土埃、PM2.5、黄砂、火山灰などの部屋への侵入を防ぎます。
窓を開け放ち、網戸越しの風を日常的に長時間取り入れるようなライフスタイルであれば、導入を一考する価値はあると思います。