Yahoo!ニュース

今月注目の韓国ドラマは? 2PMジュノ主演作『キング・ザ・ランド』を最速チェック!

渥美志保映画ライター

6月はストリーミングで注目の作品が次々と始まっています!今回はそのうちの何本かを、最速チェックでお届け!まずは2PMのイ・ジュノのファンならずとも見逃せないロマンティック・コメディ『キング・ザ・ランド』から!

財閥が経営する「キングホテル」を舞台に、英国帰りの本部長で御曹司のイ・ジュノと、低スペックだか優秀なホテリア、イム・ユナの恋を描くロマンティック・コメディ。作り笑いが大嫌いな偏屈御曹司と、愛想笑いこそ命のホテリエの恋は、ジュノに「キモいセクハラされた!」と勘違いして喧嘩を売ったユナ=「最悪の出会い」と、勤務中にお腹を壊したユナがジュノの滞在するスイートルームのトイレで…=「最悪の再会」という、韓国ラブコメのお約束通りに始まる、手堅く楽しませてくれそうな作品!てかインターンとして出社する初日に、スカイダイビングでビルの屋上にご出勤って、いかにも韓ドラなありえね!な初登場シーンも最高です!にしても、なんで韓国ドラマの女子はこんなに頻繁におなか壊すのかな!

ジュノが演じるのは財閥企業「キンググループ」の長男でもって、後妻の娘。学生時代をイギリスで過ごしてるんですが、これは年の離れた母親違いの姉からは「金はいくらでもやるから戻ってくるな」とあからさまに敵視されていたたからなんですね。ジュノは「会社は性に合わない」とかいいながら、「仕方ないですよ、優秀なんで」とか言いながらMBAを取得したりして、意外とやる気満々。その狙いが系列のホテル「キングホテル」なんですけども、ド迫力のお姉ちゃんキム・ソニョン(よく知られてるあのキム・ソニョンじゃないんですけど)も黙っちゃいないし、父親は「姉弟で競争して勝ったほうに」という、ホントこういう親ってサイアクだよな!って感じの方針なんで、財閥内の熾烈な権力闘争も始まる模様。ジュノの英国からの帰国は、かつてグループの社員で今は行方不明で生死もわからない母親がからんでるんですけど、ここにあのお姉ちゃんが絡んでないわけがありません!そしてこのお姉ちゃんが、スペックの低いユナを引き上げてることも今後気になるところ。ユナは幼いウ頃、母親らしき人にキングホテルに連れてこられてるので、ジュノとその時に出会ってる!という話も出てきそうな!

注目は、2PMジュノが初めて挑戦したツンデレ御曹司ぶり!

ジュノと言えば2021年に出演した兵役明けの勝負作『赤い袖先』がスーパー大ヒット、ジュノも韓国の「百想芸術大賞」でも主演男優賞を獲得。でもってその次に選んだのがこの「初のツンデレ御曹司」役です。とはいえ「ツンデレ御曹司」は韓国ドラマでは記号みたいなものなので個性を出すのは意外と難しいわけですが!この御曹司役は、ジュノに当て書きした『ただ愛する仲』の「過去のトラウマ」と、『赤い袖先』の「笑わない王子と面白おっさんのバディ」を組み合わせた、そもそも演技がうまいジュノの「最高の勝ちパターン」のようなキャラクターになってまして、1、2話を見ただけでもう盤石!ジュノの「ラブ」を見たい人だけでなく、普通にドラマが好きな人も楽しめる作品になっていると思います!

ユナを含めた女友達3人組の友情、仕事、恋、結婚生活の悩みも女子たちには共感大!「新人時代に嫌だったことは後輩にさせない」というキム・ガウン(『シュルプ』)には「ほんそれ!」って思うこと間違いなし!『この恋断固お断りします』に引き続き客室乗務員のコ・ウォニの、年下男子との恋も必見。

タイトルの「キング・ザ・ランド」とは、全ホテリエが憧れるキングホテルのVIPラウンジのこと。ユナがここに配属され、物語は超セレブなキラキラ世界が展開してゆく模様。1、2話でもすでに、時計はピアジェだし、車はアウディとランボルギーニ(エンブレム隠してるのでPPLではない)だし、今後もシャンパンとかアクセサリーとか豪勢なPPLが次々出てきそうな予感。

そしてジュノが「何着用意されてるの?」てな具合に次々着こなす英国式三つ揃えのスーツ姿は必見。何より「胸板で着こなす」というその胸板がすごい仕上がり!きっとどこかで無駄なシャワーの場面とかがあるに違いありません!ちなみに腕にピアジェしてるのに常に身に着ける懐中時計が割れてるのも、なんか秘密がありそうです!

『キング・ザ・ランド』

NETFLIXにて配信中

映画ライター

TVドラマ脚本家を経てライターへ。映画、ドラマ、書籍を中心にカルチャー、社会全般のインタビュー、ライティング、コラムなどを手がける。mi-molle、ELLE Japon、Ginger、コスモポリタン日本版、現代ビジネス、デイリー新潮、女性の広場など、紙媒体、web媒体に幅広く執筆。特に韓国の映画、ドラマに多く取材し、釜山国際映画祭には20年以上足を運ぶ。韓国ドラマのポッドキャスト『ハマる韓ドラ』、著書に『大人もハマる韓国ドラマ 推しの50本』。お仕事の依頼は、フェイスブックまでご連絡下さい。

渥美志保の最近の記事