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今夏はデング熱が流行する危険性が? 私たちが身を守るためにできること #専門家のまとめ

有吉立アース製薬(株)研究部で害虫飼育を担当
写真はイメージ(写真:イメージマート)

現在、アメリカやブラジルでデング熱が流行しています。この夏、パリでのオリンピック開催も控えており、日本でも警戒が必要です。デング熱を媒介するヒトスジシマカの活動が夏に活発化し、訪日外国人の増加と海外渡航の再開により、感染リスクが高まっています。この記事では、デング熱から身を守る方法を紹介します。

ココがポイント

▼コロナ後の人流増でデング熱輸入例増、国内流行のリスク高まる

・デング熱・国内流行再燃の懸念~東京医科大客員教授・濱田篤郎~(時事通信社)

▼ブラジルでデング熱が大流行し、3月末までに感染者が300万人を超えた

・デング熱に注意を ブラジルから(世界日報)

▼米州でデング熱が非常事態、感染者520万人超、死者1800人超

・米州のデング熱流行が「非常事態」に、1カ月で約50%増加=PAHO(REUTERS)

エキスパートの補足・見解

アメリカやブラジルでデング熱が流行しており、コロナ明けで世界中からの旅行者が急増しています。今夏のパリオリンピック開催に伴い、人の動きが活発化することで、日本でもデング熱の流行リスクが高まっています。デング熱は蚊によって媒介され、日本国内では5月から10月頃にデング熱ウイルスを媒介するヒトスジシマカが発生します。感染を防ぐためには「蚊に刺されない」ことが最も重要です。虫よけ剤を効果的に使用しましょう。使用する際は、塗りムラがないように完全に塗布することが重要です。正しく使用して、感染症から自身を守りましょう。

アース製薬(株)研究部で害虫飼育を担当

兵庫県出身。都内の美術学校卒業後、 家具店店員、陶芸教室講師など虫とは全く関係のない職業に就いていたが、1998年に地元・赤穂のアース製薬に入社以来、害虫の飼育を担当している。しかし、現在も虫は好きではない。著書に「きらいになれない害虫図鑑」(幻冬舎)※記事は個人としての発信です。

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